①デデデ大王のアイデア【星のカービィ 出発進行!プププトレイン!】【オリジナル小説】
「デデデ大王様、プププランドの見回りの時間ですー!」
そう言って入ってきたのはデデデ大王に仕える部下、バンダナワドルディ。
デデデ大王とは、この国、プププランドの(自称)大王のこと。彼は国の民の安全のため、見回りに出掛けることをルーティーンにしていた。
...というより、大王と言いながら全く国のためになるようなことをしていないデデデ大王に、せめて見回りぐらいはしてくださいとワドルディが提案していたのだった。
「大王様〜...あれ?」
いつも腰掛けている椅子に、大王がいない。
よくあることだ。見回りを嫌う大王が、城を抜け出してどこかに行ってしまうのだ。
「全く...」
バンダナワドルディは、カーテンをめくった。
「うわぁっ!」
「いつもいつも、隠れる場所が同じだから、バレバレなんですよ!見回りに行ってきてください」
「くそっ!なんで、大王であるこのオレ様が、わざわざ見回りになど行かなくてはならんのだ!」
デデデ大王は、地団駄を踏んだ。
「何か、楽に国を回れる方法はないものか...」
しばらく考えたのち、デデデ大王は膝をポンと打った。
「ワドルディ!いいことを思いついたわい!」
「いいこと...ですか」
大王が言う「いいこと」は、大体の場合「とんでもないこと」なのだ。彼の忠実な部下であるバンダナワドルディには、そのことはよくわかっていた。
しかし、デデデ大王は、バンダナワドルディが思っていたようなこととは、全く違う発言をした。
「プププランド中に線路を作り、電車を走らせるのだ。そうすれば、オレ様が見回りするのも楽になるし、みんなも移動が楽になる。一石二鳥だわい」
バンダナワドルディは、驚いた。デデデ大王が、こんなステキなアイデアを思いつくなんて。
「すばらしいアイデアです!」
「よーし、そうと決まればさっそく準備に取りかかろう。住民をかたっぱしから集めて、線路作りを手伝わせるんだ」
住民を巻き込むのは、少し気にかかるが、今回ばかりは、みんな引き受けてくれるかもしれない。
バンダナワドルディは言った。
「わかりました!では、みんなに宣伝してきますね」
「たのんだわい」
バンダナワドルディは、勢いよく城を飛び出していった。
...バンダナワドルディが出て行ってからしばらくして。
「はあ〜、うまくごまかせたわい。これで、今日の見回りには、行かなくてもいいな。コックカワサキのレストランにでも行くとするかな」
...鉄道のアイデアが、デデデ大王の単なるサボるための口実だったということは、彼以外誰も知らない...
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はい、小説始めてみました!
完全に自己満足で始めてみましたが、もし、たくさんの方に読んでいただけてるのであれば、続いていくと思いますので、ぜひ、いいねやコメント、お待ちしております!
5いいねで続きます。
読みました。面白かったです。続きが見たいので5いいね👍️になることを祈っています
>>1
ありがとうございます!多分5いいねいかなくても続き描きます笑(おい)
次からはサムネに挿絵みたいなのを描きたいです!
>>1
アイコンが、すやびぃさんのワープスターの絵になってるーー!!あの人めっちゃ絵上手いんですよね!