【利用規約追加】ユーザーの位置情報や個人情報を不正に入力要求するサイトに誘導する行為を禁止

2024/06/23 11:19投稿 (2024/06/23 14:31更新)

#お知らせが難しすぎる との意見があったので、はじめに要約を載せます。

要約

  1. 位置情報の入力を要求するサイトのURLを送りつけて、そのURLを踏ませて、位置情報を取得して「住所を特定した」と投稿したユーザーがいるとの報告を受けた。
  2. このような行為を禁止行為として利用規約に追加した
  3. このような行為は法律違反となる可能性がある。
  4. 逮捕される可能性と逮捕されたらどうなるかを記載。
  5. 「逮捕」、「人生が損なわれる」という怖くなるような話を書いたが、ほとんどのユーザーのみなさまは健全な使い方をしてくださっており、これらの話とは無関係です。ご安心ください。

本編

ユーザーの位置情報を不正に入力要求するサイトに誘導する行為をしているユーザーがいるとの報告を受けましたので、利用規約 5条 禁止行為 31を追加しました。

31. ユーザーの位置情報や個人情報を不正に入力要求するサイトに誘導する行為

報告によると、誘導したサイトに入力された位置情報を取得して、「住所を特定した」などと投稿したそうです。

この行為は下手をすると犯罪とみなされる可能性があります。

個人情報保護法

以下の条文があります。

第百七十九条 個人情報取扱事業者(その者が法人(法人でない団体で代表者又は管理人の定めのあるものを含む。第百八十四条第一項において同じ。)である場合にあっては、その役員、代表者又は管理人)若しくはその従業者又はこれらであった者が、その業務に関して取り扱った個人情報データベース等(その全部又は一部を複製し、又は加工したものを含む。)を自己若しくは第三者の不正な利益を図る目的で提供し、又は盗用したときは、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

個人情報取扱事業者を対象にしている法律のため、そのような事業者でない個人は対象外だとは思われますが、「個人情報を自己若しくは第三者の不正な利益を図る目的で提供し、又は盗用したときは、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。」とされています。

「ユーザーの住所を特定するために位置情報を入力させる行為」は自己の不正な利益を図る目的だと解釈されうるので、ご注意ください。

不正アクセス禁止法

第七条で「識別符号の入力を不正に要求する行為の禁止」が定められています。

この法律に違反すると、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金が課せられます。

いわゆるフィッシング詐欺を取り締まる法律です。

この法律は識別符号の入力を不正に要求する行為の禁止しているのであって、位置情報は識別符号ではないと考えられるので、直ちに該当するというものではなさそうですが、情報の入力を不正に要求する行為を禁止行為と定めている法律があることを認識してください。

この他にも私たちが知らない法律に違反している可能性があります。

その場合も「知らなかった」では済みません。法律を知っていようがいまいが違反をすれば逮捕されることになるはずです。よって、不正だと思われる行為はしないよう気をつけてください。

他のユーザーの住所を特定してもあなたの人生に何のプラスにもならないでしょうけれど、それによって警察から捜査を受けることになると、あなたの人生が大きく損なわれる可能性があります。

不正行為で人生が損なわれる危険性

以前も書きましたが、警察に逮捕されると、学業や仕事、人生に多大な支障が生まれます。

  • 学業 → 停学・退学処分される。入試の合格が取り消される等。
  • 仕事 → 降格・解雇処分される。取引停止、内定が取り消される等。
  • 人生 → 懲役・罰金が課せられる。婚約が破棄される等。

逮捕に至らなくても、警察から捜査を受けることで、周囲の人(家族・友人・知人)からのあなたへの信頼が毀損されてしまいます。

  • 周囲からの監視が強まる
  • 周囲から避けられる
  • 周囲から犯罪者のレッテルを貼られて何かと疑われやすくなる

ですから、不正だと考えられることはせず、法律や利用規約に則った使用を心がけてください。これはあなたの人生を守るためです。

ほとんどの方は、健全にご利用いただいているので関係のない話だったかと思いますが、思い当たることがあった方、はっとするところがあった方はご自身の人生を守るためにも健全な利用をよろしくお願いします。