銀河鉄道の夜は読んだことある?読んだことない?

銀河鉄道の夜 読んだことある
読んだことある

45(55%)
銀河鉄道の夜 読んだことない
読んだことない

36(44%)

55%
44%
コメントしよう!
画像・吹き出し

タグ: 読んだことある 読んだことない 銀河鉄道の夜

トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する
その他2019/08/04 08:34:42 [通報] [非表示] フォローする
TTツイートしよう!
TTツイートする

拡散用



1: 「読んだことある」派 2019/08/04 08:49:28 通報 非表示

今読んでる。


2: 「読んだことある」派2019/08/04 08:49:55 通報 非表示

あります!


3: 3コメさん 「読んだことある」派 2020/08/27 22:22:39 通報 非表示

小さい頃寝る前に母が読み聞かせしていた本でして、作者の宮沢賢治さんにとっては死の直前まで病床にあって手入れを行っていたくらい愛着が深い作品なんですが残念ながら未完のまま終わりました。

さて本作の分析に入りますが『グスコーブドリの伝記』では積極的な活動力に満ちたブドリのすがたが見られました。それはどんな逆境にもめげず、よく働き、勉強をし、生きる意義を確かめ、人々のためにつくしました。実に男らしい強い生き方です。それに比べると『銀河鉄道の夜』のジョバンニは、寂しい孤独な魂の持ち主であります。

ジョバンニは貧しい少年です。父親が北方へ出稼ぎにいったのか、あるいは噂のように監獄に入っているのかは分かりませんがおそらく漁業の出稼ぎでしょう。母親が病気で寝込んでいて、姉は働きに出て、ジョバンニ自身は新聞配達をして活版所で活字ひろいをして稼いでいます。友達もいなくて自分の方からカムパネルラに憧れに似た友情をよせております。


4: 3コメさん 「読んだことある」派 2020/08/27 22:22:55 通報 非表示

カムパネルラは副主人公の立場にありますが実に素晴らしい少年です。博士の息子でいい生活をしているせいなのか、思いやりもありますし、クラスの人気もある。家庭的にも、学友たちにも十分にめぐまれて将来に希望がある少年なのに、川におちたザネリを救いながら自分はおぼれ死んでしまいます。ジョバンニはカムパネルラと友達になりたかったのです。カムパネルラはジョバンニの悪口は言いませんし、まえは模型の汽車を一緒に走らしたこともあります。しかし、父のいなくなった今は働きに追われて、二人は語り合うこともないのです。ところがカムパネルラがおぼれ死んでこの世の人でなくなってから、ジョバンニは魂の世界、銀河鉄道で一緒になることができました。人が死んで、そのことで結びあえるとはなんという寂しい人生なんでしょうか。しかし、銀河鉄道に乗っている間は、ジョバンニはカムパネルラといられてうれしかったのです。そのうれしさは女の子がカムパネルラと親しそうに話すのを見ると嫉妬さえおぼえて「ぼくはもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない」と反省をするほどです。ジョバンニのカムパネルラを慕う気持ちは異常なほどです。この孤独でさびしがりやのジョバンニが自分はなんのために生きているか、どうすれば寂しさからのがれられるかをたずねるのがこの作品のテーマといえましょう。


5: 3コメさん 「読んだことある」派 2020/08/27 22:23:06 通報 非表示

カムパネルラは自分の行為を母が許してくれるだろうかと自問自答し、「だれだって本当にいいことをしたら、一番幸せなんだねえ」とジョバンニにいいます。この言葉はジョバンニをひらく鍵でもありました。ジョバンニは幻想第四次の銀河旅行をしながら、鳥捕りのために「この人がほんとうのしあわせになるなら、自分があの光る天の川の河原に立って百年続けて立って鳥をとってやってもいい」と考え、難破船の人たちを思っては「ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう」とすまないような気がして、さそりの話を思っては「ほんとうにみんなの幸せのためならばぼくのからだなんか百ぺんやいてもかまわない」といいます。しかし「けれどもほんとうのさいわいとは一体なんだろう」ととまどいますが「きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く」と力強くいいます。こうまで人の幸いのためにつくしたいと願うジョバンニの烈しくつらいほどの感情は異常なほどストイックです。そしてこの主題が賢治童話の根幹であり、他作品で姿や形を変えながら一貫しているのです。 振り返ってみると宮沢賢治が初めて公刊物に作品を発表したのは1921年の9月で雑誌「愛国婦人」で童謡の「あまの川」でした。あまの川から銀河鉄道へと作者の天体への憧れと宇宙的思想の展開は生涯にわたっていたのです。あまの川の岸辺を進む壮麗で叙情的な風景の明滅とジョバンニの心象の揺れ、さらにはいくつかのエピソードの点綴によってかためられた精神の高揚はこの作品が未完でありながらも代表作であり、傑作といわれるのもうなずけます。


画像・吹き出し

トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する