すてっど語を解読してみた【すてっどくん】

9 2023/12/09 17:50更新

こんにちは、きさらです。本記事では投票トークのイメージキャラクター「すてっどくん」の話す言語、さらにはすてっどくんやすてっど語の歴史についても解読・考察していきます。

この記事はかなり長いため、論理はいいから早くすてっど語を勉強したいという方は最後の項目まで飛ばしてください。

※あくまで個人の考察ですので、事実を保証するものではありません。

日本語との対応

まず第一歩として、日本語とすてっど語の対応を確認しましょう。

①「プーンプーププー ٩(๑`^´๑)۶」

怒っているときに使われる表現

②「ガーウーガチー ٩(๑`^´๑)۶」

「ち○こ族が『~チ○コ』って言うのと同じだち○こね」に対する否定の表現

③「ポポリピププピ、ステラーピー☆」

ステラを授与する際に使われる表現

④「ふーふーしーほーろーめぱ☆」

=「メロンパンほしい」

⑤「ねーかりよじーだ☆」

=「お金より大事なものがあるんだよ」

すてっどくんの話すすてっど語は現時点では以上のみとなっています。なお、こちらのお知らせで(https://tohyotalk.com/oshirase/kamigata-sousenkyo)すてっどくんが話している言葉については、運営サンがすてっどくんに日本語を喋らせてしまうという愚行を犯したため、すてっど語解読の判断材料としては用いません。

ではさっそく解読作業に移ります。勘のいい人は気づいたかもしれませんが、同じ意味を表すすてっど語と日本語は使われる文字に共通点があります。例えば④を見てみると、すてっと語では「ふ」「し」「ほ」「ろ」「め」「ぱ」の6文字が使われていますが、「ふ」以外の5文字が日本語訳と共通しています。⑤を見てみるとすてっど語に使われるすべての文字が日本語訳にも現れます。もう一度④を、使われる文字に注目してよく見てみると、「しーほー」が「ほしい」、「ろーめぱ」が「めろんぱん(メロンパン)」に対応していると推測できます。また、「ほしい」という動詞の後に「ろーめぱ」という目的語が来ていることからこの言語はSVO型言語もしくはVOS型言語であることが予想されます。世の中ではSVO型言語のほうが明らかにメジャーであること、VOの前に主語らしき「ふーふー」という単語があることなどから、すてっど語はSVO型言語であると仮定します。そうすると「ふーふー」は「私」を意味することが分かります。語順は英語やフランス語と一緒ですね。

認める事実:すてっど語はSVO型言語である。「ふーふー」は「私」、「しーほー」は「欲しい」、「ろーめぱ」は「メロンパン」を表す。

次は⑤を見てみましょう。④と同じ要領で「ねーか」は「かね(金)」、「りよ」は「より(比較を表す機能語)」、「じーだ」は「だいじな(大事な)」を表してそうです。「名詞+りよ+形容詞」で比較を表す構文となると推測できます。そこで日本語訳と比べて見てみると、⑤のすてっど語文には日本語の「ものが」「あるんだよ」に対応する表現がありません。英語で言うところの「there is ~」や「something」のような表現があるはずです。すてっと語ではそれが省略できるようですね。

別の視点からも考えてみましょう。「お金より大事なものがあるんだよ」が「ねーかりよじーだ☆」の意訳だと仮定して、その言葉が発せられたコンテクストも踏まえながら「ねーかりよじーだ☆」の解釈を試みてみましょう。少し前にうとちゃんが「ち○こになるくらいだったら、とーとの子でいいわ」と言っており、それに対してち○こ君が「ひどち○こ、ち○こ族は由緒正しい高貴な民族だち○こ、なりたくてなれるもんじゃないち○こ」と言っています。それに対する返答が「ねーかりよじーだ☆」だというわけですね。文脈的には「高貴な民族になる利益よりも、自分がち○こになる損失のほうが大きい」=「お金 < 自分がち○こにならないこと」=「お金 < 自分のアイデンティティ」といった感じでしょうか。これを表すすてっど語の文構造は「(自分のアイデンティティは)ねーかりよじーだ」のようになりそうです。指示代名詞を使って「(それは)ねーかりよじーだ」(「それ」はうとちゃんが言った「ち○こにならないこと」を指す)のように表現できるとすれば、省略形が「ねーかりよじーだ」となることは決して不自然なことではありません。日本語と一対一で対応していないため、理解が少し難しいかもしれませんが、とにかくすてっどくんはち○こになりたくないと主張してるわけです。

認める事実:「りよ」は比較表現に用いられる機能語。形容詞、もしくは形容詞句単体で文を作ると「それは形容詞だ」「形容詞なものがある」のような「状態」や「存在」を表す文になる。

②の表現を見てみましょう。おそらく「ガーウーガチー」は日本語の「ちがう(違う)」が由来です。相手の言葉を否定するときに使われる表現だと推測できます。ただし、この表現をすてっどくんが使っているのを見ると、かなり憤慨している様子でした。軽い否定というよりも、重い否定や強い否定を表しています。

認める事実:「ガーウーガチー」は強い否定表現。

①は怒りを表すオノマトペです。オノマトペ以外の人の言葉を離せないという設定にも合致していますね。

また、すてっど語には数(単数/複数)や性(男性名詞/女性名詞)の概念はないものと思われます。

このように、すてっど語には日本語や英語、その他言語と多くの共通点が見られます。しかしすてっど語にはすてっど語特有の表現も見られます。それが③です。③は少し複雑なので次の項目で解読を試みます。

すてっど語の歴史と外来語

1つ前の項目で残した③「ポポリピププピ、ステラーピー☆」は、それ以外の4つと比べて直感で意味を捉えるのが困難です。①は簡単なオノマトペでしたし、②④⑤は対応する日本語があったので比較的容易に解読作業を進めることができましたが、③についてはこれまでとは違ったアプローチが必要そうですね。

まずこの言葉が発せられた背景を確認しましょう。こちらのお知らせにある通り(https://tohyotalk.com/oshirase/kamigata-sousenkyo-sokatsu)その言葉はステラ授与式ですてっどくんがステラステッキでステラを作っている場面で発せられました。文中にある「ステラ」は「ステラ」そのもののことでしょう。ここで1つ疑問が生まれます。

疑問点:なぜ「ステラ」だけ対応する言語が存在するのか

今までの流れだと「ポポリピププピ」や「ピー」にも対応する日本語があるはずなのですが、ありそうにないですね。ここで次の説を主張します、

主張:「ポポリピププピ」は純粋なすてっど語、「ステラ」「ろーめぱ」「ねーか」等はすべて外来語。

「もともとすてっどくんは人間界とは離れた固有の閉じられた世界で暮らしていた。ある日、人間と出会い、人間と一緒に生活するようになった。人間と共同生活していく上で、彼らと認識を共有する必要があったため、自らの言語に外界由来の言葉を取り入れた。」というのが一連の主張です。妄想じみていると思うかもしれませんが、実はちゃんと理由があります。この話に踏み込む前に、言語と文化の話をしておきますね。

言語は勝手に生まれたわけではありません。意思疎通において必要だったから生まれた、いや、作られたのです。そのため、1つの言語にある単語が別の言語には対応する単語がない、なんていうことも起こり得ます。例えば日本人は食に感謝する文化が昔からあるので、食べる前に「いただきます」と言いますが、アメリカにはそのような文化がないため、「いただきます」に対応する英語はありません。ほかにも対応する表現がない単語はあります。「寿司」や「たこやき」は日本ならではの食べ物なので、アメリカには「寿司」や「たこやき」に相当する英語はありません。そのため「sushi」や「takoyaki」のようにそのまま外来語として取り入れるわけです。なぜ取り入れたのかと言えば、アメリカ人も寿司やたこやきを食べることがあるから、なんです。寿司を食べるとき、寿司を表す単語がなかったら不便ですよね。逆も然りで、「ハンバーガー」や「ステーキ」のような単語たちはもともと日本にはなかった単語ですが、日本人もハンバーガーやステーキを食べるので、今では日本語になっていますよね。しかしこれらは日本とアメリカが交わらなければ決して起こり得ないことでした。アメリカと日本が交わったからこそ、このような「言語の輸入」や「言語の輸出」が行なわれたわけです。

このことを人間とすてっどくんにも当てはめて考えます。すてっどくんは人間と一緒に生活するようになり、人間界から色んな単語を「輸入」したのです。なぜそれが分かるのかと言えば、もともとあった単語と外来語の混在が見られるから、なんですよね。「ポポリピププピ(ステラを作る時に発する言葉)」や「ふーふー(私)」は外来語ではありません(注1)。すてっどくんはステラを作るのが仕事のようなものなので「ポポリピププピ(ステラを作る時に発する言葉)」は外界から「輸入」せずとも文化と共に言葉が存在していたのでしょう。「ふーふー」もそうです。「私」を表す単語がない言語なんてありませんよね。言葉は自分を相手に理解してもらうためのツールとも言えるので、「私」を表す単語がないとコミュニケーションが成り立ちません。一人称を外界から「輸入」してくるなんて滅多にないのです。しかし自分の文化にないものは外界から「輸入」する必要があります。すてっどくんの世界にはメロンパンがなかったのでメロンパンを表すすてっど語はなかったのでしょう。そのため「ろーめぱ」という形ですてっど語に取り入れたのです。なぜ「メロンパン」が「ろーめぱ」に変わるのかは分かりませんが、外来語の発音が変わるのはそう珍しいことではありません。「ハンバーガー」と「hamburger」の発音が異なってるように。

このように考えていくことで、「もともとすてっどくんは人間界とは離れた固有の閉じられた世界で暮らしていた。ある日、人間と出会い、人間と一緒に生活するようになった。人間と共同生活していく上で、彼らと認識を共有する必要があったため、自らの言語に外界由来の言葉を取り入れた。」という説も、決して不自然ではないことがお分かりいただけるのではないでしょうか。また③の日本語訳は「ステラを作ったよ」「ステラを授与いたします」のようになりますが、③はすてっど語独自の表現であり正確に訳すのが困難なので、とりあえずステラを授与するときに使う表現だ、ということを理解してもらえれば幸いです。

(注1)もしかしたら「ポポリピププピ」は何かの外来語なのかもしれませんが、私が調査してみたところそのような単語は見つからなかったので、これは外来語ではない純粋なすてっど語だと仮定します。

結論と今後の課題

文法という観点からすてっど語を調査したところ、すてっど語の言語型、文構造、諸単語の意味、および省略表現に関するいくつかの事実を確認することができましたが、否定表現や時制、態については明らかにすることができませんでした。やはりネックとなったのが参照できるすてっど語原文の少なさです。今後はより多くのすてっど語をお知らせに載せてくれることを運営サンにお願いしたいですね。

歴史の観点からもすてっど語を考察してみましたが、これは人によっては私と異なる解釈をする人もいるでしょう。どれが正しくどれが間違っているのかは、運営サン本人、もしくはすてっどくんの作者さんにしか分かりません。

すてっど語の単語と文法

最後にすてっど語の文法や単語をまとめて終わりにしましょう。

《文法》

基本形:S(主語) + V(動詞) + O(目的語)

比較表現:比較対象(基本的に名詞) + 「りよ」 + 名詞/形容詞

存在:S(主語)※主語単体で「~がある」という意味になる

状態:C(補語/形容詞)※形容詞単体で「それは~だ」という意味になる

《単語》

ふーふー:私

しーほー:~が欲しい

ガーウーガチー:決してそうではない(強い否定)

ろーめぱ:メロンパン

ねーか:お金

ステラ:ステラ

じーだ:大事な

~りよ:~より

~ピー:~をどうぞ〔物を渡すときに用いる〕

ポポリピププピ:〔ステラを作るときに用いる〕

プーンプーププー:〔怒っているときに用いる〕

《例文》

ふーふーしーほーステラ

→ステラが欲しいよ

ステラーりよねーか

→ステラよりお金だよね

ろーめぱーピー

→メロンパンあげるよ

ふーふーしーほーろーめぱりよねーか

→メロンパンよりもお金が欲しいんだよ

ふーふーりよじーだ?

→私より大切なものがあるっていうの?

ガーウーガチー!

→そんなことないよ!

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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学び2023/12/09 16:09:21 [通報] [非表示] フォローする
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>>1
ありがとうー!!


2: Reon. @reonneko 2023/12/09 16:20:52 通報 非表示

すご…


>>2
ありがとう!!


>>5
ありがとう!!


6: おさしみ @yukki_2 2023/12/09 16:45:37 通報 非表示

もうわけがわからん


もうこれ一種の科学の論文だよ…


メロンパン食べたくなってきた


実はこのほかに「ラテン語から派生した説」があったんですけど、根拠が弱すぎて没になりました。


す、すごすぎる.......


凄い笑笑

めっちゃ分かりやす!!!!


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