攻殻機動隊イノセンス GHOST IN THE SHELL 2.0 INNOCENCE

1 2024/01/05 14:41

あらすじ

少佐こと草薙素子の失踪(前作『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のラスト)から3年後の西暦2032年。

巨大企業ロクス・ソルス社が販売する少女型の愛玩用ガイノイド「Type2052 “ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走を起こし、所有者を惨殺するという事件が相次いで発生した。被害者の遺族とメーカーの間で示談が不審なほど速やかに成立し、また被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから、ロボットを利用したテロの可能性を考慮して公安9課で捜査を担当することになり、公安9課のバトーは、相棒のトグサとともに捜査に向かう。

県警鑑識官のハラウェイによると、ハダリには破壊・機能停止状態になるとロクス・ソルス社による執拗とも言えるほどのメーカーの機密漏洩防止プログラムが書き加えられていることと、今回の暴走を起こしたハダリは所有者嗜好によりセクサロイド機能という特殊仕様が施されていた。ハラウェイ曰く「世間に自慢できる趣味ではないが、違法ではない」と。だから被害者の遺族もロクス・ソルス社を告訴せず、賠償問題や裁判などの示談も異様とも言えるスピードで成立していたのだ。結論として、テロの可能性がゼロになったことで本件は、バトー・トグサの専従捜査に切り替えられる。

その最中、ロクス・ソルス社の出荷検査部長が惨殺される事件が起きる。暴走したハダリに組長を殺された指定暴力団「紅塵会」の犯行であると踏んだバトー・トグサは、紅塵会の事務所を襲撃する。検査部長はロクス・ソルス社から「落とし前」として紅塵会に売られたのだった。だがバトーは襲撃の真意について、もしもロクス・ソルス社がうしろめたいものを抱えているのであれば、なんらかの形で捜査の妨害を仕掛けてくるはずだと踏んでいた。その帰宅途中、バトーはいつものように立ち寄った食料品店でゴーストハックされ乱射事件を起こしてしまう。

事件の核心へと迫るべく、バトーとトグサはロクス・ソルス本社がある択捉経済特区へ向かう。手始めに二人は、バトーへのゴーストハックの容疑でハッカーのキムの屋敷を訪れる。2人は電脳の疑似現実のループに誘い込まれてしまうが、何者かからのヒントで脱出に成功。バトーの読み通りロクス・ソルス社がキムを雇い、捜査の妨害を試みたと確信した2人はキムを確保し、バトーは公海上にあるロクス・ソルス社のガイノイド製造プラント船へ乗り込む。

トグサはキムの脳殻を用いてバトーをバックアップするが、プラント船の警備システムが作動し、電脳戦の末にキムは死亡してしまう。だが、キムは自らの死に連動したウイルスを製造プラント船内に仕込んでおり、それによって待機中の全てハダリが暴走を開始し、船内のロクス・ソルス社の警備兵たちを惨殺し始める。プラント船中枢を目指すバトーがそれらに応戦している最中、1体のハダリが現れ、バトーを援護する。そのハダリは素子が自身の一部をダウンロードさせたものだった。食料品店でバトーに警告を発したのも、キムのループを解くヒントを与えたのも素子だった。

素子のハッキングによってプラント船内は鎮圧され、バトーは捜査を再開する。プラント船の中枢部にはゴーストをガイノイドに複製する「ゴーストダビング[注 5]装置」が並んでいた。ハダリの正体は、紅塵会が密輸入した少女たちのゴーストを犠牲にして作り出した「生きた人形」であった。相次いで発生した惨殺事件は、良心の呵責に耐え兼ねた検査部長が警察の捜査によってハダリの正体が暴かれる事を期待して、ハダリのプログラムに意図的に細工を施すことで起きたものであり、紅塵会に売られた理由もその事実がロクス・ソルス社に露見したためであった。素子は脱出するバトーに「あなたがネットにアクセスするとき、私は必ずあなたのそばにいる」と言い残し、ハダリのデータを消去した。

事件解決後、バトーはトグサの家に預けていた犬のガブリエルを迎えに行き、その際トグサに抱かれた娘とその腕に抱かれた娘へのプレゼントの人形、バトーに抱かれたガブリエルはお互いを見つめ合ったのだった。

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アニメとゲーム2024/01/05 14:41:26 [通報] [非表示] フォローする
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