寄生獣はおもしろい？つまらない？

【良い点】
◯画力。作者である岩明均さんの画力は高いとか低いとかそういう次元とかで語れるものではなくて、「見るものを引きつけ離さない」そういう絵だと私は思うのです。特にキャラの表情の書き込みや変化の仕方が素晴らしいですね。この手のバトル物としては、極端なインフレバトル化しなかったのと、理にかなった戦闘描写は中々の出来でしたね。
◯ミギー。普通の右手に目や口を足して「体の一部が喋る」というありきたりな設定を取り入れてるのに、どうしてここまで格好良いキャラになるのかわからないときがあります。あと彼とシンイチの掛け合いはこの漫画唯一の清涼剤で、「ミギーが新一の食料確保+新しい服の確保のために通行人から見えない速さでサイフを抜き取るシーンとガツガツ飯を食べた後そのことを悔やむ新一」のシーンは一番のお気に入りです。
◯人間側、パラサイト側のキャラ設定。人間側のキャラでは浦上と宇田、パラサイト側のキャラではジョーと島田さんが好きです。
◯わかりやすいストーリー。上手く言葉で言い表せませんが、本筋のわかりやすさは私がこれまで見た作品の中でも良いほうかな。
◯デザイン。みんないってますが私は特に気にしていません。それにこの漫画は20年前の漫画なのでその当時の時代背景では当たり前の服装のセンスだったと私は思います。キャラデザも20年前のものにしては古臭さも薄く、なかなかいい。

【悪い点】
◯猟奇的な表現。簡単に言えば「グロすぎる」という事です。クウガやアギトの比じゃありません。私は全巻その描写に耐えれましたが、グロ系が嫌いな人はこの漫画をおすすめしません。
◯後藤さんの最期と暴走態。後藤さんもパラサイト側のキャラとして好きなんですが森の中での後藤さんの姿は格好悪かったし最期も初めて見た時は理屈を理解しきれず混乱してしまいました。

【総合評価】
読んでいる内に作品の魅力に引き込まれ、気が付けば全巻読み終えてしまう良作。
私がこれまで見た漫画いや、作品の中でも五本の指に入る完成度です。飽き無く見れて面白かったです。

父が持ってて、小学生の頃に読んでめちゃくちゃ面白くて、周りに話したけど誰にも興味を持ってもらえず、友達の親も寄生獣を持ってないから全然伝わる事がなく、中学の時ノートに寄生獣を落書きしてたら、先生が知ってて初めて寄生獣を共有できて嬉しかったのを覚えてる。

高校の時アニメ化したら知らない人はいないくらいで、周りが盛り上がってる中、内容全部知ってるけどネタバレもできないし、みんなが全部読み終わるまで、語り合える時を待ってたのを思い出す。

名作とは適切な長さできちんと完結する作品である、

ということを教えてくれる漫画

おもしろいです！

この作品に罪はないのは承知だけどネットのファンのイキリ具合がきもくて無理だった。ニコ動で明らかに先に作られてるヴェノムを寄生獣のパクリ認定してるガキが沸いてたのはマジできしょすぎた。この作品にも精神年齢が低いガキが多いんだなと再認識した。