ある朝、目覚ましより先におつかれ忍者🥷が鳴り響き、布団の中でおつかれ忍者🥷が増殖し、天井のシミまでおつかれ忍者🥷に見えはじめたので、とりあえず深呼吸しながらおつかれ忍者🥷、おつかれ忍者🥷と唱えてみたが、唱え
るたびに背後から新しいおつかれ忍者🥷がぬるりと現れ、右を向いてもおつかれ忍者🥷、左を向いてもおつかれ忍者🥷、冷蔵庫を開けても冷気と共におつかれ忍者🥷が舞い上がり、コップの水面には波紋のようにおつかれ忍者🥷
が広がり、ついには自分が誰なのか分からなくなりながらも名乗るしかなく「拙者、おつかれ忍者🥷でござる」と宣言した瞬間、遠くの空からも地の底からもおつかれ忍者🥷が応答し、街路樹がざわめき、おつかれ忍者🥷、信号が点滅
し、おつかれ忍者🥷、鳩が飛び立ち、おつかれ忍者🥷、すれ違う影までもが小声でおつかれ忍者🥷と囁き、世界そのものが巨大なおつかれ忍者🥷として脈打ち始め、鼓動のたびにおつかれ忍者🥷、呼吸のたびにおつかれ忍者🥷、
瞬きのたびにおつかれ忍者🥷が降り積もり、最終的に静寂の中心でただ一言、宇宙規模で、堂々と、おつかれ忍者🥷

