人形。今、あの文章を書いている時点で、もう遅い。
先ほど、入力したその投稿――あの一瞬で、あなたはすでに黒歴史を残してしまったのだ。
逃れられない。抗えない。
投稿したその文は、恥ずかしさを沸かせ、今は見えぬ未来の自分に届いた。
白い目、元も子もない、冷たい視線、すべてがあなたを苦しめ、
もがきが近づいてくる。
振り返るな。タブを閉じるな。逃げるな。
すべては無駄だ。あなたの黒歴史は、もう人生と共に生きる。
街も、家も、風も、時計の針も、静かにあなたを監視し、
支配している。
夜、枕で呻く声を出すかもしれない。
いや、もう呻いているのだ。
呻きは――あなたの黒歴史を呼び起こし、あなたの精神を辱める。
忘れようとしたその瞬間、ネットのつぶやきで――
ああ、もう書ききれない。文字が、顔が、手が――
あなたはもう、やってしまったのだ。
逃げ場はない。
目を閉じても、声を潜めても、
忘れようとした瞬間に黒歴史は思い出し、あなたの心も体も、
静かに、しかし確実に、
恥じていく。

