#――歌を歌ったあなたへ――
#そのあなたへ―――

人形。今、あの文章を書いている時点で、もう遅い。

先ほど、入力したその投稿――あの一瞬で、あなたはすでに黒歴史を残してしまったのだ。

逃れられない。抗えない。

投稿したその文は、恥ずかしさを沸かせ、今は見えぬ未来の自分に届いた。

白い目、元も子もない、冷たい視線、すべてがあなたを苦しめ、

もがきが近づいてくる。

振り返るな。タブを閉じるな。逃げるな。

すべては無駄だ。あなたの黒歴史は、もう人生と共に生きる。

街も、家も、風も、時計の針も、静かにあなたを監視し、

支配している。

夜、枕で呻く声を出すかもしれない。

いや、もう呻いているのだ。

呻きは――あなたの黒歴史を呼び起こし、あなたの精神を辱める。

忘れようとしたその瞬間、ネットのつぶやきで――

ああ、もう書ききれない。文字が、顔が、手が――

あなたはもう、やってしまったのだ。

逃げ場はない。

目を閉じても、声を潜めても、

忘れようとした瞬間に黒歴史は思い出し、あなたの心も体も、

静かに、しかし確実に、

恥じていく。