セイキン「んっん〜、中々やるねえ、ひろし君は」
ひろし「くっ…靴下も、昼めしも、営業もすべてが利かねぇ…大納言あずきに全て受け流される…!」
セイキン「そろそろ、僕も本気を出そうと思います」
セイキン「領域展開『振人氷菓』(フルキャラアイス)」
ひろし「ぐああああああっ!?」
セイキン「どうですか、氷に切り刻まれ、脳を揺さぶられる感覚は…」
ひろし「くっ…このままだと…負ける…!」
セイキン「そろそろ…【SeeYou Nexttime】ですねぇ…ククッ」
ひろし「…」
野原ひろし35歳…セイキンとの戦闘で初めて『死』を実感…それにより、『呪力の核心』へと至る…
ひろし「領域展開…『昼飯ノ流儀』…!」
セイキン「くくっ…これは楽しませてくれますね…!」
野原ひろしの術式、『営業者(サラリーマン)』…サラリーマンのエネルギーである正の呪力、『昼飯』とサラリーマンの労働の証である負の呪力『足臭』の二つを行使して戦闘する。ここで、セイキンの領域展開により彼の真の才能が開花した…
ひろし「さあ、昼飯の時間だ」
彼の今までに食した昼飯、実に12000食。その全ての情報が、栄養が、味が、匂いが。ひろしの力となった。
セイキン「ふふふ…大納言☆あずき」
しかしセイキンの大納言☆あずきの装甲を貫くにはまだ、足りない。大納言☆あずきの強みは粘り強さである。31の中で最も人気がないフレーバーであるが、常にそこにあった。常に存在するフレーバーであった。その安定感が、その面の皮の厚さが。セイキンの防御力を底上げしていた。更にセイキンは術式の解釈の拡張により『あずきバー』すらも手中に入れていた…
セイキン「あずきバー、顕現」
セイキン、60秒のあずきバー顕現。
ひろし「ああああああ!硬いっ…!歯が…折れ…」
昼飯を食べ、鍛えられたひろしの歯を、いとも容易く折ったのはあずきバーだ。昼飯を摂取できなくなったひろしの領域は…
セイキン「…領域が解けましたね…【SeeYou Nexttime】」
ひろし「ぐああああああああああ」
ひろしは、初めて敗北を味わった…敗北の味は、今まで食してきた昼飯、呪術師、呪霊、その全ての記憶を吹き飛ばすほどに。強烈な味であった…

