昨日の夜中あんなに雨が降ったせいか、外にはまだ水の雰囲気が漂っている
水たまりに、屋根から溢れた雨水がそっと
ぴちゃっ
波紋が浮かぶ
虹はないし、太陽は灰色の雲に覆われてその光を閉ざしている
雑草に雨粒が一つ
それは葉脈を辿り、さきっちょまで流れる
雑草はその重みで少し垂れる
ぴしゃっ
雨粒はそのまま落ちて、石に当たる 弾ける
花はその雨水のおかげか、晴れのときより綺麗に観えた
その繊細な色は水で薄まりとても濃いように感じる
空から光が差していることに、雨粒をみて気づく
灰色の雲のなかにポツポツと白い雲が見える
そんな天気が私は好きだ