俺は一心不乱に走り出した。夜の暗闇を,ただひたすらに走った。
行き先なんか考えなかった。
とにかく月曜日から逃げられれば,それでよかった。
どのくらいの時間走ったのだろう。どれほどの距離を駆けたんだろう。朝日が出かかっている。
朝日が。
「朝日が出ている。ということは?」
背後から声がした。全身に鳥肌が立つ。
なにをしても,どうやっても逃れられない。
時間というものは,全て平等に進む。
ずっと,俺の背後を,同じ速さで追っていた───
─月曜日──────
なにこれ
うわぁぁぁ!!げ、月曜日g、
や...やめろっ!くっ来るなああああ!!!