リアル魔法少女
坊主頭の少年が、大きな家の前で電話をかけている
「はい、記憶処理の効果が薄れている可能性があります。突入し終了処理を行います。」
一方中ではユイトが泣きながら自分の頬を殴っていた。
「くそ、クソ!!俺がちゃんと見てればあいつが消えることも、ミヤとあいつが離れ離れになることもなかったのに!」
ミヤがユイトに縋り付く。
「お兄のせいじゃないよ、悪いのは‥全部あの銀髪の子を操ってた奴らだよ!」
「銀髪?娘、お前は呪いの一族を見たのか?」
「呪い?」
タマの言葉にミヤが聞き返す。
「人間よりも長命であり、血を見ると衝動的に他の動物を襲う人種です、悪魔と契約し、呪いを受けたとされています。」
菫が答えた。
「その性質ゆえ、皇国で迫害を受けておったのだ、穢れた血とも呼ばれておった。当代教皇が一族の姉妹の片方を騎士団としたことで迫害は終わったが、もはや生き残りはその姉妹のみかもしれんの。」
バキイ、ダダダ!
一階から異音が聞こえ、大量の足音が迫ってきた。
「む、どうやら嗅ぎつけられたな。」
「そなたら、小童と娘を守れ!」
「うん!!」
転校生生たちが声を揃える。と、同時に銃声が聞こえたが弾が届くことはなく、氷の壁ができていた。
「あ〜リアル魔法少女」
唖然としたユイトが発したのはそんな感想であった
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