解雇処分

1 2024/07/31 20:11

「検査結果が出ました、一時的な貧血だそうです。」

職員からの報告を聞いたブライトはため息をついた

「まったく肝が冷えるよ、これではどちらが問題児だか。」

「それで対象のCTスキャン結果は?」

「脳に発信機が埋め込まれていました、逆探知には失敗しています。」

「289ならわかるんじゃないか?ユイト君と遊んでるだろうから行ってみよう」

「289の収容違反が発生しました、繰り返します289の収容違反が発生しました」

「なんだと!?」

「おい、ユイト君何があった!」

ユイトは青ざめた顔で言った。

「博士、それが‥いきなり部屋にVRゴーグルが出てきてあいつそれつけて、そしたら消えちゃて‥」

「何をやってるんだ君は!!ああくそ、ユイト君簡潔に言おう、君たちは解雇処分だ。」

「解雇!?どういうことですか博士!」

「拘束しろ!」

職員がユイトを取り押さえる。

「ユイト君、私は前に言ったはずだ。我々は冷酷にならねばならない。君たちには289を忘れてもらう、それが評議会の意思だ。」

「ちょっと待ってください!?あいつを忘れる!?」

「289の収容に失敗した今、君たちの職員資格は無効だ。」

「黒曜ミヤ、黒曜ユイトの両名を解雇処分とする、連れて行け!」

「お兄ーご飯できたよー!」

「上手くなったな、お前」

「えへへ」

「なあ、変なこと言ってると思うけどさ。」

「何?」

「この家、他に誰かいなかったけ?」

「もう、お兄寝ぼけてんの?」

続く

いいねを贈ろう
いいね
1

このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)
画像・吹き出し


トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する
その他2024/07/31 20:11:24 [通報] [非表示] フォローする
TTツイートしよう!
TTツイートする

拡散用



まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?
画像・吹き出し

トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する