家族でしょ
2024/07/27 15:57
「博士、ご無事ですか!?」
ああ無事だよ、周囲のヒューム値も安定した。」
ブライトは少し疲れを感じる声で機動部隊の問い答えた。
「289と、それから彼女を中に入れてくれ、外傷は見られないが精密検査が必要だ。」
気絶しているミヤを指さし、機動部隊に指示をする。
「襲撃者がまだ近くにいるかもしれない。捜索してくれ。」
「は!」
「ユイトくん、行くよ。」
「はい。」
「お疲れ様、よく頑張ったね。」
「博士、俺悔しいです、ミヤを守ってやれなかった。」
「気にするな、君は289の護送に十分に貢献した。」
「まあ、泣きたい時には泣けばいい。家族を愛するのは素晴らしいことだ。我々財団は時に冷酷にならねばならないがその気持ちを忘れないようにね」
「博士、黒曜ミヤの意識が回復しました。」
「そうかい、ユイトくん顔を見てあげてきなさい。」
「あ、お兄」
「ミヤ、俺‥ごめん、何もしてやれなくて腹、痛かったよな、兄貴なんだからホントは‥俺が…ヒグ」
「バカ、ボクたち家族でしょ!?助け合うの!当たり前じゃん、うわ-んお兄のバカァ」
「兄弟ってのはいいものだねえ。」
ブライトは少し笑っていった。
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