ショートストーリー scp289非公式記録
彼はscp財団に長く勤めてきた、異常存在を確保、収容、保護し、人類社会から隔離する。
大義のため多くの犠牲を払ってきた、しかし転勤が決まった、日本支部理事会からは高齢のあなたには良い職場だと聞かされた。
そしてこのサイトβにやってきた。
「私がこのサイトの管理官です、よろしく。」
「よろしくお願いします!」
彼女たちの印象は,,元気な若者,,という感じだった。
黒曜ミヤ及び黒曜ユイト、289収容専任職員。
「君たちには研究員資格が与えられます、といっても289と過ごしてもらうだけですが、財団は今それを求めている。」
「はい。」
「彼女の良いお姉さんでいてあげてください、それがプロトコルです。」
「はい、ボクあの子のいいお姉ちゃんになります!」
「はい、お願いします、黒曜研究員。」
「いい?お姉ちゃんと約束!」
ミヤさんが289に何か言っている。
「びっくりしたり怖いことがあったら、お姉ちゃんかお兄を呼んでね、力は使っちゃダメ。」
「うん。」
心細そうな顔をしている、少しヒヤヒヤする。
「大丈夫、君が力を使わなくてもボクが守ってあげるから。」
「うん。」
「ほら、おいで?」
289がオロオロしているように見える、戸惑っているのだ、我々は彼女に,,守ってあげるなどと言ったことはないのだから、家族の温かさを知らないのだ。
「大丈夫、お姉ちゃんは先生じゃないから、怒らないよ?」
トト、289が走ってミヤさんの胸に飛び込む。
「ぎゅー!お姉ちゃんは君のことだーいすきだよ〜。」
「私も、大好き!」
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