僕のお兄ちゃんには朝が来ない_2
「…俺には…おrおれれにはああさsが来ないnnだ」
お兄ちゃんはまるでバグったかのように掠れた声でその言葉を吐いた。
目はどこを見ているかわからないくらい虚ろでやけに肌が青白かった。それはもう人間かどうかわからないくらいに恐かった。
「…それはつまりどういう事?」
僕は身を乗り出して聞いた。
屑には興味がないが科学的には興味がある。
僕はサイコパスでもくそ野郎でもない。ただ勉学に興味があるだけである。
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「そっか」
お兄ちゃんは僕のために3つの事を教えてくれた。
①お兄ちゃんは光を浴びれないこと
②時々自分がだれかわからなくなること。
_…そして
③お兄ちゃんには朝が来ないということ。
これが一番の疑問であった。
これを解決するには相当な知識や膨大な時間がかかるだろう。
すこし興味があったが、それ程探りたい気持ちにはならなかった。
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次の日。
またドアの向こうから聴こえる。
お兄ちゃんのかすかすの声が。
「あっ…ああああああ!!なんdでおおれにはh朝が来ない…!?」
信じられないほど大きな声を出し、軈て吐いた。
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お兄ちゃんの周りには沢山のアルコールと薬物が転がっていた。
原因はこれなのか?
幻覚が見えるのは知っている。
幻聴が聞こえるのも知っている。
でも朝が来ないということはないだろう?
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「興味あるかも」
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僕は歩き出した。
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