東方ときかんしゃトーマスはどっちがおもしろい?
個人的に好きな風神録のストーリーの元がそもそも神話の国譲りの大国主の息子の建御名方神が瓊瓊杵尊の天孫側の武甕槌に敗けた話から、伝承の建御名方神が信濃国の諏訪湖まで逃れて留まり、土着の神のミシャグジ様を祀る洩矢神と戦い祭神になって洩矢神と和解して共に諏訪を治める話なんだけど、
東方風神録がこの二つの伝承、つまり中央の神に敗れて諏訪へ逃れてきた話と、諏訪の地で土着のミシャグジ信仰と戦い融合していった話のその後の世界を描いた物語で
まあ、この先は東方本編の話。話の元を知ってたら楽しめるけど、東方の風神録の面白さは、山坂の八坂神奈子が建御名方神の立ち位置で、注連縄や、モチーフが蛇も深い意味があって、歴史上蛇は敗れたはずの洩矢の土着神、つまりミシャグジ様の象徴だからで、勝者が敗者の象徴を身に纏う構図が、外来の神が武力によって土着信仰を伏せるだけでなく統治して信仰を維持するために取り込んで和解していった実際の諏訪の歴史的プロセスそのものの記号化なんだよね。対して地主神洩矢諏訪子の存在もまた歴史の深みを体現して、まず古来の土着神ながら神奈子と共存関係を築いてる。
歴史上は侵略物語だったはずの二つの信仰が共存関係を築いてこれが神話の再現でなく、また神奈子が諏訪子の象徴である蛇を纏う構図は、かつて諏訪の地で勝敗後も祭祀の守矢と政治の外来神に分かれて信仰維持のため手を取り合った歴史の記号化に他ならないんだよね。と、この日本神話だとよくあるなあなあ関係で終わらせる展開が東方でもよく使われてるから好き。
この歴史を踏まえ本編をさらに俯瞰すると、一番面白いのが幻想郷への神社移設の動機は、近代化に伴い外の世界で信仰を喪失し消滅の危機に瀕した二柱が共通の目的のために再び共闘する構図とバックボーンが風神録のテーマで、神奈子のマウンテンオブフェイスや諏訪子のネイティブフェイスや、スペカが諏訪の山々と土地の歴史そのものを弾幕に取り入れているのが 凄 く エ モ い よ ね(笑)

