あなたの隣に潜む恐怖

「はぁーっ！今日も疲れたよ〜。とにかく暑いんだよー」

私は真衣。小学六年生の平凡な女子。今は夏真っ盛りの7月下旬、猛烈な暑さの中、学校から親友の愛華と下校中。

「ねぇ、真衣。今日さ、うちの親いないから、今日遊びに来ない？」

「えーっ！やだよ〜。愛華ん家エアコンついてないじゃん。」

今日のお天気ニュースでは35度以上の猛暑日になるらしいけど…

「大丈夫！涼しくしてあげるから！私に任せて！！じゃあ、4時くらいに私の家で待ち合わせ！じゃ、またあとで〜」

と愛華が言った。 どうやって涼しくするのかなぁ。 そんなことを考えていたらあっという間に自分の家についた。そして、カバンを置いて、早めだけどすぐに愛華の家に向かった。うちにもエアコンがないので、出来るだけ涼しくしたかったからだ。猛ダッシュして1分程度で愛華ん家についた。そしてピンポーン（名前がわからない）を押したらすぐに愛華が出てきた。

「どうぞ〜！待ってたよ〜」

「おじゃましまーす」

やっぱり愛華の家はものすごく暑かった。まあ、外よりマシだけど。

愛華の部屋に入ったら

「じゃあここに座って」

と言われた。言われる通りに座ると、愛華が突然話し出した。

「きいててね。絶対だよ。」

いつもの愛華と違うな、と一瞬感じたけれど、まあ多分気のせいだなとすぐ思った。

呪い後の罪

美玲は小学生雑誌の読者モデルをやっていて、勉強も運動も何でも出来るので、色々な人から一目置かれている。

「美玲ーっ！昨日の雑誌見たよー！」

「やっぱ雑誌の美玲ちゃん最高だよねーっ！」

と美玲はほめられていた。

「あっちの誰かさんと違ってねー」

と美玲が恵美を指差しながら言った。

恵美はふっくらとした体型で、席が美玲と近いからいつも美玲と比べられ、悪口を言われている。

「あははっ！美玲の方が何倍も可愛くて運動神経もいいし、頭もいいもんねー」

「うぅ…」

恵美は大好きだった学校が大嫌いになっていた。

その後、恵美への悪口はどんどんエスカレートしていった。

文房具を捨てられたり、教科書に落書きされたり、持ち物を隠されたり。

恵美ももう限界だった。

その時、恵美は思いついた。

（美玲たちをこらしめてやろう。そうだ！呪ってみたらどうだっ！）

恵美はインターネットで呪う方法を徹底的に調べた。

そして恵美はある呪いの方法を見つけた。多数の人を呪う方法だ。

それは

1、呪う相手の中心人物の髪の毛一本、紙、コップに赤い絵の具を混ぜた色水一杯を用意する。

2、呪う相手の全員の名前を紙に書いたものと呪う相手の中心人物の髪の毛をコップの中に入れる。

3、コップの中の色水に自分の血液を一滴入れる。

4、呪う相手を想像してから水をこぼさないように部屋に1週間保管する。

注意

1週間水を絶対にこぼさないでください。こぼしたら自分に呪いが3倍になって返ってきます。

（怖いけど…自分のため！やるしかない！！）

恵美はすぐに呪うための道具をそろえるため店に行った。

（まず、赤の絵の具、コップは…紙コップでいいか。紙は家にある、これでいいね！）

恵美は会計を済ませると美玲の髪の毛をとるため、美玲を探しに行った。

（えっとー、美玲は…いたっ！あそこだ！）

「あーっ！美玲に会いにブスなおバカさんが来たーっ！あははっ！」

（気にしない！）

恵美は美玲に近づいて、

「ゴミついてるよ」

と言った。

「うわーっ！美玲ちゃんに触った！」

「きたな〜い」

「お前がゴミなんだよね〜ぇ恵美ぃ！あはっ！」

恵美は無事美玲の髪の毛をとることができた。

家に帰って早速呪いをやってみることにした。

（まず、コップに水と絵の具、次に紙、髪の毛ね）

恵美は色水を作り、紙に呪う人の名前を書いたらコップに紙と髪の毛を入れた。

それから針を持ってきて自分の指に刺し、血液を一滴入れた。

（呪う相手を想像する…）

美玲達を想像して部屋の隅にコップを置いた。

（これで解放される…！）

その時電話が鳴った。

恵美は訳が分からず電話に出た。

「はい、もしもし‥はい‥わかりました」

学校の先生から美玲達が交通事故にあって美玲以外は軽い怪我だけれど美玲は複雑骨折で意識がないと連絡があった。

（呪いが効いたんだ！！）

恵美は嬉しくてとび上がった。

（これで本当にいじめから解放されるんだ！）

恵美が嬉しさでジャンプしたその時、何かにつまずいて転んだ。

「痛っ…」

恵美自身は軽いすり傷だったが、数秒後、とんでもないことに気づいた。

「あっ！」

恵美がつまずいた物は呪いに使ったコップだった。なのでコップが倒れて中身が部屋の中に散らばっていた。

恵美はさっきの呪いの注意書きを思い出した。

『こぼしたら自分に呪いが3倍になって返ってきます。』

恵美は段々青ざめていって1人だと怖くなり、外に出た。

その時恵美の体が勝手に動き出した。

恵美は何が起こったのか分からなかった。

「ここ、線路の上…！」

（どうしよう、体が動かない…）

数分後

カンカンカン…

電車が来た。

その瞬間 恵美の意識が消えた。

花子さんのカード

加奈子の通っている学校には「花子さんのカード」という都市伝説がある。

トイレの花子さんのように、花子さんはいつも4階の女子トイレのドアから4つ目の個室にいるらしい。

それはだれもが知っている。

でもこの学校の花子さんはだれもが知っているものからパワーアップしている。

加奈子の学校では花子さんが4階の女子トイレの4つ目のトイレにいて、姿は見せないのだが、入った人が個室から出るタイミングに何らかの手を使って入った人のポケットにカードを入れるらしい。ポケットがなければその人の机の中にいつの間にか入っているそうだ。

そしてカードをもらった人は1週間以内に死んでしまうのだとか。

それで4階の女子トイレの4つ目の個室は使用禁止になっている。

ある日、そのトイレに入ろうとする女子が3人いた。

加奈子、杏奈、亜実の三人組だ。

この3人はいつも一緒にいて、怖いもの知らずで有名だった。

そしてみんなが恐れていたのはこの3人が花子さんのいるトイレに入ろうとすることだった。

ある日この恐ろしい事態は起きてしまったのだ。

みんな3人を止めようと考えたが、止めようとしたところで無駄なことなのでだれも止めることはしなかった。

そしてその日の中休み…3人は花子さんが出るトイレに来た。

「まず、1人ずつ入ろう！じゃーあ加奈子から！」

「おけ！」

加奈子がトイレに入って数分、数十分…と経っても加奈子は出てこない。

その時杏奈が

「私、加奈子の様子見にいってくる！ここのトイレ古いし。上から入るわ。」

杏奈がトイレに入って結構経ったが、全然出てこない。

さすがに亜実も心配になってきた。

「ここのトイレ、古いし鍵もすぐ壊せるよね。」

といってキックで鍵を開けた。

トイレの中には…カードが2枚あった。加奈子と杏奈の姿はなかった。

（え…2人とも、どこ…？）

亜実はびっくりした。

その瞬間亜実は何かに吸い込まれた。

（そうか、伝説の通りじゃなかったんだ。カードに吸い込まれるんだ…）

その瞬間には亜実の体はきえていた。

亜実は一面黒く何もない空間でただ立っていた。

「ここ、どこ？みんなは？」

その後、心配になった先生がトイレに来た時にはナイフで刺されたような後のついた3人の遺体があった。

隣に潜む恐怖

「どうだった？寒くなったでしょ？」

と愛華が言った。

「うん、まぁね。」

「最後にもう一個、話があるの。きいてね。」

あるところに、A子とM子がいたの。A子とM子は昔から仲が良くて、よく遊んでいたの。

六年生のある夏、M子がA子に

「うちに来ない？涼しいよ」

と誘われた。M子は

（クーラーもないのに、おかしいな。）

と思いながらもA子の家に行ったの。

そしてA子はM子に怖い話を披露して、涼しくした。

M子はA子に異変を感じていたの。

その予感は当たっていたのよ。

A子は死んでしまった、幽霊だったの。

死因は『恋の三角関係』

A子には好きな男の子がいたの。M子と同じ好きな男の子だった。で、私は男の子に告白した。結果は…振られてしまった。その男の子はM子が好きだったの。それが、許せなかった。そして、A子はナイフで自分を刺して自殺した。

だからA子は幽霊になって、M子を殺した。もちろん、ナイフで。

「ということなの。」

と愛華が言った。

「なんかさ、この話、うちらに似てない？」

と言ったら愛華が

「そ う かな ？」

と途切れ途切れで言った。

私には段々愛華の顔が変わるのが見えた。

「そ う だ よ。 きず い ちゃ ったん だね。」

と言った愛華の顔は裂けて、血だらけだった。

「キャーーーーっ！」

私はとても大きな声でたすけを求めた。でも聞こえてないみたいだ。

愛華がナイフで私を刺している感触があっ た …

そして私の意識はどこかに行った。

私の人生はここで、終わった。

E N D

あとがき

こんにちは！

小５のらら猫です！

クオリティ低です（汗）

まぁ、素人の作品ですからーw

多めにみてください（泣）

コメント、アドバイスよろしく！

辛口アドバイス、辛口コメントOKです！

お褒めの言葉も嬉しいです！

最後まで読んでいただきありがとうございましたっ！

らら猫