魔法×生物 魔法概論シリーズ・1
こんにちは、東雲です。この世界は魔法が存在するという一点においてのみあなた方の世界とは違います。国や宗教の名前、物理法則については変わりません
今日は生物がどのようにして魔法を扱えるようになったのかについて進化に絡めて解説していこうと思います。
この話題には「魔法は神が与えた説」、「収斂進化説」を基にした「細胞内共生説」の2つが主流な説として存在します。
魔法は神が与えたという説
この説は世界経済を主導するアメリカ合衆国で主流な説であり、主にキリスト教原理主義に支持されている説になります。
私は(この説は進化論に対して真っ向から否定しているので)支持していないのですが、説明いたしますね。
「人類を含めたありとあらゆる生物は神によって創造された。そして神はありとあらゆる生物に魔法をお与えになられた。」というのがこの説の主張です。
そのため、ゴーレム(魔法を使ったり、動いたりすることのできる人造生命)の保有、製造、使用の3つは
神ではなく人間が生命を作り、魔法を与えており神を冒涜する行為だとして禁じているのが特徴です。
収斂進化説
収斂進化(シュウレンシンカ)とは、同じような環境にいる異なる種の生物が同じような進化をすることです。
この説は何らかの原因で地球に魔力が発生したことにより、魔力の存在する環境にいる様々な生物が魔力を使えるように進化したのではないかという説です。
しかしながら、この説には解決していない問題がありまして、それは相似器官(本来は異なった起源をもつ器官が、類似の働きと形をもったもの)がどこかという問題です。植物も動物も魔力を使用することができることが過去に実験にて明らかになっているので、相似器官があるならば細胞レベルの話になります。そこで考え出されたのが細胞内共生説です。
ただし、決して役に立つからという理由で進化をしたわけではなく、偶然によってランダムに進化していることには留意してほしいです。
例えば、サソリが紫外線で光るのには有用性がありませんよね?そういうことです。
細胞内共生説
この図のように魔力を使用することができるバクテリアを細胞が取り込んで進化したのではないか。というのがこの説です。
この説は現在は一番有力な説で、アメリカ合衆国以外の人はこの説を学んだ人も多いと思います。
ただ、この説の問題点はどの細胞小器官が魔力をエネルギーに変換する働きをするかがまだわかっていないという点です。
まとめ
魔法は神が与えたという説には神はそもそもいるのか。いたとして「人類を含めたありとあらゆる生物は神によって創造された。そして神はありとあらゆる生物に魔法をお与えになられた。」ということが証明できるか。という問題があります。
一方、細胞内共生説にはどの細胞小器官が魔力をエネルギーに変換する働きをするかがまだわかっていないという問題があります。
それぞれに問題はありますが、おおむねはこの2つを把握しておけば問題ないと思います。
閲覧ありがとうございました