#2 もう一度あの声で

9 2021/10/25 09:17

「決まってるじゃないですか、

    私に歌を歌わせてください____!」

「は?えっ?」

俺に歌なんて無理だ。向いていない。

「向いていないなんてことないですよ!」

「んなっ…」

気持ちが読まれていた…?

いや、今は断らないと…

「ごめん…俺には無理なんだ」

「どうしてですか?」

このままミクに俺の過去の話をしていいだろうか。

幻滅しないだろうか。

同情してくれるだろうか。

「私はマスターの味方ですよっ!」

「ああ、俺は__」

_______________________________________

【1年前_】

「佐奈、」

俺には恋人がいた。恋人と言っても余命があと3日しかないような、

いつ消えてもおかしくないような恋人だった。

いつか花束のように消えてしまっても、もうそれはそれでいい。

今を生きようと思っていた。

もう佐奈の足は動かない、車椅子だ。

「まーた暗いこと考えてるんでしょう!?

 音蓮には暗いことなんて似合わないよーんっ」

「い、いや…別に…」

「そうだ、音蓮。明日ね、初音ミクちゃんのイベントがあるの!」

「え、!?そうなのか…!?」

「うん!私行きたい!」

「そっ…か行こう」

「やったーっ、コスプレして行こうかなあっ」

「いいんじゃないか??」

佐奈の笑顔が見れるならそれでよかった。

________________________________________

【次の日】

「ねえねえ早く早く!」

「ちょっと待っ____」

ドンッ

嫌な音がした。振り返ると____

佐奈が倒れていた

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その他2021/10/25 09:17:39 [通報] [非表示] フォローする
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1: 落夏. @blue_ 2021/10/25 09:30:11 通報 非表示

感想待ってます(*'▽'*)


次も楽しみ❗️


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