【閲覧注意 小説】

7 2021/10/25 20:43

『___凪くんさ、私の事好きじゃないんでしょ、』

最愛の彼女から、急に言われた。

悲しそうっていうか、儚げに微笑んでた。

そんな表情は3年間付き合ってきた中の僕の記憶の中にはなくて、

「え、好きですよ?」

裏返って、まるで言い訳しているような声が出た。

何を言ってるんだろう。

椛さん、また何かあったのかな?

顔に出にくいとは言われるけど、

僕なりに愛してたつもりだったのに。

まさか、伝わってなかったとか。

うん、そうだよ。

だからもう喋るのはやめてさ、

『...ううん、じゃあ言い方変えるね?

 私と、別れてください。

 好きな人の気持ちがわからないのは、もう耐えられないの。』

なんて考えてた途中に、爆撃。

僕の初恋と、自尊心は見事に砕け散ってしまいました。

とさ、で終われないはず、なのに。

『私、もう行くね。

 3年間ありがとう』

彼女は、蝶のように呆気なく、僕のもとを去っていった。

まるで重りなんかないような軽々とした足取りで。

「...振られちゃったや。」

ぽたぽたと丸い染みを作って畳に染みていくそれを拭おうとして、

でもまだ溢れてくるのを抑えきれずに、

僕はただ、失恋の痛みを噛み締めて一人咽び泣いていた。

〜一応end〜

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その他2021/10/25 20:43:04 [通報] [非表示] フォローする
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1: 藍姫 @ekg 2021/10/25 20:44:25 通報 非表示

とってもいい小説ですぅ。


わぁ…せつないな~(泣)


いい話ですねぇ〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)


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