【閲覧注意 小説】
『___凪くんさ、私の事好きじゃないんでしょ、』
最愛の彼女から、急に言われた。
悲しそうっていうか、儚げに微笑んでた。
そんな表情は3年間付き合ってきた中の僕の記憶の中にはなくて、
「え、好きですよ?」
裏返って、まるで言い訳しているような声が出た。
何を言ってるんだろう。
椛さん、また何かあったのかな?
顔に出にくいとは言われるけど、
僕なりに愛してたつもりだったのに。
まさか、伝わってなかったとか。
うん、そうだよ。
だからもう喋るのはやめてさ、
『...ううん、じゃあ言い方変えるね?
私と、別れてください。
好きな人の気持ちがわからないのは、もう耐えられないの。』
なんて考えてた途中に、爆撃。
僕の初恋と、自尊心は見事に砕け散ってしまいました。
とさ、で終われないはず、なのに。
『私、もう行くね。
3年間ありがとう』
彼女は、蝶のように呆気なく、僕のもとを去っていった。
まるで重りなんかないような軽々とした足取りで。
「...振られちゃったや。」
ぽたぽたと丸い染みを作って畳に染みていくそれを拭おうとして、
でもまだ溢れてくるのを抑えきれずに、
僕はただ、失恋の痛みを噛み締めて一人咽び泣いていた。
〜一応end〜
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