小説ブルーハウス
5章 必死
「実は、颯斗が死無ちゃんを助けたんだよね~。」
1時間半前 (颯斗)
「ふー。」
歩き疲れる…。
どんだけ、遠いんだよ…。
その時、車が何かを轢く音が聞こえた。
音の聞こえるほうに走っていく。とそこには見覚えのある女子高生が倒れていた。
「大丈夫ですか?!」
思ったより早く、体が動いた。
〈まだ…生きたい。〉
そう聞こえた気がした。
「…っ。」
助けなければ。
***
「すごい必死になって君を抱えて走ってた。」
その時にも、知り合いなのかなと思ったらしい。
「颯斗、さんは、そんなに焦ってたんですか。」
そう言うと、蒼真さんは
「めっっっちゃ焦ってた。」
といった。
…やっぱり何処かであったのかな。あ、そういえば。
「なんで、救急車を呼ばなかったんでしょうか…。」
「…見ず知らずの他人に託すわけにはいかないってことじゃないん?まあ分かんないけど」
…やっぱり、知っている人なのかもしれない。
知らないような知っているような。
まあ、これからお世話になるかもしれないから、なかよくね。と蒼真さんは、言った。
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