小説ブルーハウス

2 2021/10/31 15:26

5章 必死

「実は、颯斗が死無ちゃんを助けたんだよね~。」

1時間半前 (颯斗)

「ふー。」

歩き疲れる…。

どんだけ、遠いんだよ…。

その時、車が何かを轢く音が聞こえた。

音の聞こえるほうに走っていく。とそこには見覚えのある女子高生が倒れていた。

「大丈夫ですか?!」

思ったより早く、体が動いた。

〈まだ…生きたい。〉

そう聞こえた気がした。

「…っ。」

助けなければ。

***

「すごい必死になって君を抱えて走ってた。」

その時にも、知り合いなのかなと思ったらしい。

「颯斗、さんは、そんなに焦ってたんですか。」

そう言うと、蒼真さんは

「めっっっちゃ焦ってた。」

といった。

…やっぱり何処かであったのかな。あ、そういえば。

「なんで、救急車を呼ばなかったんでしょうか…。」

「…見ず知らずの他人に託すわけにはいかないってことじゃないん?まあ分かんないけど」

…やっぱり、知っている人なのかもしれない。

知らないような知っているような。

まあ、これからお世話になるかもしれないから、なかよくね。と蒼真さんは、言った。

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その他2021/10/31 15:26:14 [通報] [非表示] フォローする
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