【ソング短編小説】独りんぼエンヴィー/初音ミク
【ソング短編小説】独りんぼエンヴィー
悪戯は知らん顔。言い訳は涙を使って、
「私は知らない。私は何もやってないんだって…」
そういえば全て許される。泣けば許してもらえる。でもそれって…許してくれてるんじゃない。面倒くさいから、
「いいよ。」
って言ってくれるだけ。
「何あいつ。」
「マジムカつくんだけど〜。」
「泣いて許してもらえるとでも思ってんじゃねーよ。」
「ぶりっ子かよ。」
陰ではみんなそんなこと言ってるんだ。
本当は寂しい。蜂蜜みたいにどろどろな学校生活。誰も私のなんて構わない。面と向かって文句は言わない。陰で悪口を言う奴ら。それが一番怖い。
でもそれが現実なんでしょ?あなたにもあなたにも…私はいらない。必要ない。今日も私は「いらない子」。悪い子なんだよ、私。それが変えることなんて出来ないもの。
「ねぇ、昨日のドラマ見た?」
「ああ〜もうカッコよすぎた!!」
「それな!」
聞こえる会話。頭が遠のく音楽のような笑い声。その会話の中に私はいない。私以外みんな楽しそうに笑うのに。私は…いない。
「放課後さ、あそこ行こ!」
「あそこね!ずっと行ってみたかったの!」
みんな通じる「あそこ」。あそこってどこ?私は知るよしもない。
「みんなで行こ!ねっ?」
その「みんな」に私は入らない。「みんな」って何?いいな…そう少しでも羨むなんて。そんなの…。
独りぼっちはもうイヤ。震える一歩…踏み出すの。独りにばいばい。もう独りはイヤ。私も「みんな」の中に入りたい。
これは独りぼっちの私の話。
そう…
独りんぼエンヴィー。
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