学校1の美少女がなんの取り柄もない俺に一目惚れ!? 最終話 真相

6 2021/11/15 19:26

大人でもあるまいし、酔っているなんて事はないだろう。

 

「どうした?どっか悪いのか?」

絶対にどこか悪い、彼女はおそらく大丈夫と言うだろうが。

「うん、悪い。」

やっぱりそう言ったか……いや、待てよ?今、悪いって言ったか?

「悪いのか?」

「うん。」

たしかに優梨奈の顔は赤い、きっとそうだろう。

 いや、絶対熱のせいではないが、それだけは考えたくない。

強引に熱のせいにしてやる。

「誰のせいだと思う?」

ん?こいつ言う気じゃねぇだろうな。

「だれのせい、だ?」

優梨奈は赤くなった顔を微笑ませて言った。

「光一郎君のs」

「ああ、やめろやめろ!あぁぁぁ!」

なんとか引き留める。

こいつ熱のせいで正気じゃねぇな。

 引き留める時、俺の手と優梨奈の手が当たる、というか、俺が優梨奈の手をしっかり握る。

「あっ…」

 気付いて手を離すも、不幸にもその時に優梨奈は正気を取り戻してしまった。

顔を先程の2倍ほどの赤さに染めて。

「……ッ…………」

優梨奈がじっと手を見つめる。

「…何してたの?ここで。」

 うん?なんか誤解してね?

「え…何も……」

本当に何もしていないのだから仕方ない。

「嘘!何かしようとしたでしょ!」

 やべぇ。あいつ何にも覚えてねぇな。

 自分であんなにやってきたくせに、目を覚まして被害者に怒るとか怖いわ。

駅であれだけ騒いだのだから、案の定、騒ぎを聞き付けた駅員がやってきてしまった。

 その後、駅員と優梨奈たちへの誤解をとくのにすこし時間がかかった。

優梨奈を駅のベンチに慎重に座らせ、落ち着かせる。

仕返しに、先程優梨奈が言っていたことも言ってやった。

自業自得だ。

 存分に話した内容を聞かせると、優梨奈の顔はどんどん赤くなる。

手を顔に絡ませて、顔を隠すも、手と顔の色には違いがありすぎて、すぐ分かってしまう。

「なんで、そんなこと、言ったの!?」

「こっちが聞きてぇよ。」

「でもな、ただ1つ分かったのはな…」

 優梨奈が指の間から顔を覗かせる。

なに?とでも言いたげだった。

「お前が俺のことを好きだってことだな。」

こんなこと、俺でも信じられない、だが、根拠となる言動がいくつも見られる。

今もそうだ。

 俺がそう言った瞬間、優梨奈はさっきと同じくらい顔を赤くした。

これは確定だ。

「ち、違うし、別、に、好き、じゃ、ない。ことも、ないけど…。」

 そんな優梨奈のツンデレに少しドキッとした。

「で、でも、気付いてくれて、あ、ありがと。」

 そう言って優梨奈は照れ臭そうに笑う。

紫色の髪を風になびかせて。

〜完〜

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その他2021/11/15 19:26:57 [通報] [非表示] フォローする
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やっっっっと終わりましたw


感想プリーズ


3: #へフス @opp 2021/11/15 19:41:17 通報 非表示

>>2
全部見ました!!

とてもおもしろかったです


>>3
ありがと!


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