好きな映画教えてください!
第七天国(7th Heaven, 1927); 第一回アカデミー作品賞にノミネートされたムルナウ監督の作品。(作品賞は「つばさ」)作品中の I will be your eyes.(あなたの目になります。)は有名なシーンの一つ。
会議は踊る(Der Kongress Tanzt、1931); 主人公の娘(L ハーヴェイ)が、町中の人々が祝福する中を、「ただ一度だけ」(映画史に残る名曲)を歌いながら馬車で駆け抜けていくシークェンスは、語らずもがなの名場面。
補足;第七天国主演の、J ゲイナーは第一回主演女優賞受賞者ですが、彼女の主演したサンライズ(Sunrise 1927、 コニーアイランドで撮影されたことで有名)もサイレント期の傑作として知られています。古い作品なので画質の劣化は否めませんが、3作品ともyoutubeで観る事ができます。洋画の歴史を振り返る上で、3作品とも外すべきでない、重要なタイトルではないでしょうか。ダラダラと長くなってすみません。
>>2
すみません、間違えました。第七天国の監督は F ボーゼイギでした。長いアカデミー賞の歴史の中で、監督賞は第一回だけドラマ部門とコメディ部門に分かれていましたがその内のドラマ部門を、彼は第七天国で受賞しました(第五回でも監督賞を受賞)。元は俳優でしたが(日本の青木鶴子とも共演)、後に転向した監督業としてそのキャリアの大半を過ごしました。クラシックのピアニストの中には後に指揮者に転向する人がいますが(ex.W ケンプ)、昔から映画界では俳優業から監督業に転向する人は多く存在して、1930年代の〝最大のミュージカル映画スター〟の一人、D パウエルは戦争映画の名作「眼下の敵」(1957年)の監督としても知られています。余談ですが、彼の出演したゴールドディガース36年(1935年)の作中で流れる「ブロードウェイの子守唄」も映画の歴史に残る名曲として知られていますが、又、こちらの作品ではあの「タイタニック」(1997年)で晩年のローズを演じた、G スチュアートの24、5才の頃の演技を観る事も出来ます。
駄文失礼致しました。