最近のトートの模写やトレスについて

38 2022/06/03 09:53更新

どうも〜。記者見習いの射命丸　文と申します！今回私が記事にさせていただくのは見出しにもある通りトート内での「トレスや模写」についてです。それでは早速説明していきましょー！

模写とトレスの違い

まず模写とトレスの説明からしましょう！

模写とは他人が製作したイラストなどを目視で真似て描くことを言います。

対してトレスは他人が製作した絵を写すこと、まぁう要するに写し絵ですね。

そこで問題となるのがこの二つのイメージです。

は？と思う方もいらっしゃると思いますが詳しく説明するとトート内では「トレスはダメでも模写はOK」と言う風潮が見られる気がします（私の独自理論）。しかしながら実際はどちらもアウト、と言うのが結論です。

それがたとえ「模写です」や「トレスです」と書いていても、です。

なぜそのような結論に至るのかと言うと「模写も「トレス」も法律上では同じ「複製」として扱われます。だから結局は同じなのです。

何故アウトなのか

模写やトレスといった行為がなぜアウトなのかと言うとこれらの行為は「著作権侵害」だからです。

著作権侵害に当てはまる行為は「その複製を販売などの営利利用した場合」「非営利品及び無料でも音楽などのDVDなどの販売を妨害する行為」「著作者の作品、公認、公式、と偽る公表」　この三つが大きく挙げられます。

ですがこれなら自作発言や販売などをしなければSNSに公開してもいい、と思えてしまいますよね？実際トートにはそのように思われている方々がたくさんいました。しかし細かいのですが実は著作権に含まれる権利の中で「複製権」と言う権利があります。

複製権とは

複製権とは著作権法に含まれる権利の一つで著作権法第21条で規定されています。

どのような権利かと言うと「著作者は、その著作物を複製する権利を専有する」と言うものです。ざっくり言うと例外と著作者の許可がない限り勝手に模写やトレスした作品をSNSに公表してはいけません。しかし先ほども申し上げた通り例外がございます。それは

私的使用のための複製（第30条）

付随対象著作物の利用（第30条の2）

検討の過程における利用（第30条の3）

著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用（第30条の4）

図書館などでの複製（第31条）

引用（第32条）

教科書への掲載（第33条）

デジタル教材への掲載等（第33条の2）

拡大教科書の作成のための複製（第33条の3）

学校教育番組の放送など（第34条）

学校における複製など（第35条）

試験問題としての複製など（第36条）

視覚障害者等のための複製（第37条）

聴覚障害者等のための複製（第37条の2）

非営利目的の演奏など（第38条）

時事問題の論説の転載など（第39条）

政治上の演説などの利用（第40条）

時事事件の報道のための利用（第41条）

裁判手続などにおける複製（第42条）

情報公開法による開示のための利用（第42条の2）

国立国会図書館法によるインターネット資料の複製（第42条の3）

翻訳、翻案等による利用（第43条）

放送などのための一時的固定（第44条）

美術の著作物などの所有者による展示（第45条）

公開の美術の著作物などの利用（第46条）

美術の著作物等の展示による複製等（第47条）

インターネット・オークション等の商品紹介用画像の掲載のための複製（第47条の2）

プログラムの所有者による複製など（第47条の3）

電子計算機における著作物の利用に付随する利用等（第47条の4）

電子計算機による情報処理等に付随する軽微利用等（第47条の5）

これだけあります。少し難しいので読者が知りたいであろう情報だけまとめると「正当な引用を怠っていなければ著作権法の例外」だと言うことです。ここで言う「正当な引用」というのは単に「出典を明記していれば正当」と言うわけではなく「引用者のオリジナルのコンテンツを発信するために、他人の著作物の引用が必要不可欠な場合に限り合法とされる」と言うものです。なので「出典」と書いておけばいいわけではありません。