ＢＡＣＣＡＮＯ！とＡＣＣＡ１３区監察課はどっちがおもしろい？

原作は知らん

1クールもののアニメとして評価した場合、まともなオチのあるACCAに軍配

演出もアニメにしては洗練していたので

BACCANO！は端的に、落とし所があやふや

wikiでざっと世界観を把握したが、作者も担当編集者も終わらせる気は無いような印象

延々と時代を連ねてスラップスティック兼スプラッターを続ける様子なので、そもそも1クールで収まる訳ない

序盤、特に第1話に登場人物が多過ぎ

それぞれの意図、属する組織とその活動内容も不明瞭

時系列がとにかく頻繁に過ぎるほどに前後する演出なので全体像の把握に苦労する

導入でかなりの大風呂敷を広げて、きちんと伏線回収出来んのか怪訝になる構成

中盤はそれなりにプロットへの理解が深まっていき、楽しめては来るのだが、結局諸々曖昧にしたままの設定は投げっぱで、あとは自由に解釈してくれといった雑な結び

続編作るならまだしも、もう15年もほったらかしでやる気無さそうなので、完成度としては低いと言わざるを得ない

個人的に魔法やら錬金術やらファンタジーにいまいちピンとこない派だが、それでもバゥカーノは映画的なのでそれなりに楽しめるし、何より旅行に行きたい気分にさせる高揚感を与えてくれるところは評価したい

ただ好みとしては、異能力やデウスエクスマキナ等を舞台装置としない、実存の政治経済、文化、機微の範疇を超えない脚本、演出のACCAをより評価する