小説 ユーレイくん
___いつもいつも学校では悲鳴が聞こえる。目立たない廊下で少女が泣いている。___
「また、放課後がきてしまったな…」
赤い目をした少女は男女の軍団に連れ去られていった。
(まただ…)
頭を殴られたり、頬をつねられたり、男女の軍団は笑って少女に暴力を振るっている。
(いつものことだ。もう慣れたよ…)
少女は内心そう思うがいつも自然と涙がこぼれてしまう。
だが、今日はいつもの放課後、残酷な放課後じゃなかった。
「てめーら、いい加減わかんねーのかよ」
一人の男子が守ってくれた。
「おい、何座って泣いてんだよ。行くぞ」
いきなり男子が少女の手をとり、男女の軍団から抜け出していった。
少女は安心したのだろうか。大声を上げて泣いた。
男子はとても戸惑った。
「あ、やっべ!じこしょーかい忘れてたな!どーせお前はあの男女のうるせぇ奴らのせいでクラスメイトの名前もわかんねーと思うからな!
俺は!海月彗星だ!よろしくな!!」
少女は「え…」と声を漏らした。
_____続く。
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