蝶々が舞う#3悲しみの癒えぬ間に
第三話 悲しみの癒えぬ間に
〜カナエのお墓参りの後〜
しのぶ 「アヤメ、私は…姉さんの望みである、“鬼殺隊を辞めて普通の女の子として生きる”ということは叶えられない。でもね、私は、笑顔を絶やさないようにするから!!!泣くのは…今日が最後だから!!!うぅ!姉さん!!!姉さん!!!!」
アヤメ 「しのぶ…。今日までは一緒に泣こう…!うぅ。カナエお姉ちゃん!!!」
カナエお姉ちゃんは従姉妹だけど本当のお姉ちゃんみたいだった。あんなに優しいカナエお姉ちゃんが、どうしてっ!
しのぶ&アヤメ うっうっ。゚(゚´Д`゚)゚。
〜4年後〜
私、胡蝶アヤメは18歳になりました。そして2年前に蝶柱となった。しのぶも一緒に蟲柱になって共に任務に明け暮れていた。妹のすみれは14歳、すみれは鬼殺隊に入りたいと言ったが、すみれは鬼を見ると、ある発作が起きてしまうので、しのぶと共に全力で止めた。鬼の前で起きる発作に、本人は何も気づいていない。というかその時の
記憶を忘れてしまうのだ。あんずとカナヲは16歳、この前の最終選別に参加して、鬼殺隊になった。
あんず 「師範!稽古のお時間です」
アヤメ 「そうね。ありがとうあんず。」
あんずは私の継子になってカナヲはしのぶの継子になった。そしてあんずは蝶の呼吸を使ってくれている。
アヤメ 「それでは稽古を始めましょうか、あんず。」
あんず 「はい!師範!」
アヤメ 「ではまず…
鎹ガラス 「カァァァァ!蝶柱胡蝶アヤメ、蟲柱胡蝶シノブ、栗花落アンズ、栗花落カナヲ任務ッ!!任務ッ!!那田蜘蛛山で隊士が数百名消えている!!!十二鬼月がいるとの報告あり!!至急応援に迎え!!!!カァァァァ!!!」
アヤメ 「あんず、行きますよ!」
あんず 「はい!」
十二鬼月…!早く行かなければ!!上弦?下弦?上弦だった場合命はない!!!
しのぶ 「アヤメ!!冨岡さんも同行するそうですよ。柱が3人も向かうんです。只事ではなさそうですよ。
アヤメ 「あんず、冨岡さんはあまり喋らない方だから大丈夫よ。」
あんず 「はい。ありがとうございます。」
そう、あんずは男の人が苦手。話すことも目を合わせることもできない。昔のトラウマが関係しているのだけれど…。
しのぶ 「アヤメ。行きますよ!」
アヤメ 「あっ!はい!」
私たちは鬼を滅するため駆けていった。