プリキュア二次小説「明日に向かって」上
※この小説はトロピカル―ジュプリキュアの二次小説です。キャラ崩壊、設定と違うところなどあると思いますが
暖かい目で見てくれると嬉しいです。
フェニックス学院に行くと決意してから数日たった進路希望表提出まであと3日の日のことだった。
私はいつものように眠りについた。
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{やっぱりあなたには無理よ。}
暗闇の中から嫌な声が聞こえる、
{お前がフェニックス学院?何言ってんだよ}
その嫌な声があすかを不安の気持ちにさせる。
{もう諦めるんだ。あすか}
あすか(私には、フェニックス学院なんて、、)
あすか(無理なんだ、、)
うわあああああああああ!!!
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あすか「はあ、、はぁ、、」
夢だった。自信が持てなくなるような悪夢。手を見ると汗がびっしょり。暑いのに寒いような、嫌な感覚だ。
なぜあんな夢を見たのかわからない。
勉強机にある進路希望表。第一希望の欄には、フェニックス学院と書かれていた。
私は考えるより先に手が動いていた。その手は、消しゴムを強く握っていた。
シュッシュッ
消しゴムで消す音が、なぜか切なく感じる。まるで消しゴムが泣いてるみたいに、、、
今日は土曜日。まなつたちの家に5人全員で集まる日。楽しみなのにいまいち気分が乗らないなぁ、
私はあの夢を見た理由が何となくわかった。私は自信がないんだ。偶然なんかじゃない。
一回テニス部をやめ、仲間というものを信じることをやめていた私が、フェニックス学院でやっていけるか。
受験だって落ちてしまうかもしれない。
もしかしたら私の心の奥底にある気持ちがフェニックス学園に行きたくないと思っているのかもしれない。
でも、百合子には学院にいくと言ってしまった。
なら、、、
昼食を食べた後、まなつたちと約束した14時より1時間早く13時に家を出た。
百合子に、言いたいことがあるからだ。
今日は土曜日だが、フェニックス学院に行けば百合子は部活をやっているだろう。
前と同じところに百合子はいた。
「言いたいことがある」といい、百合子を呼んだ。
あすか「私、やっぱりフェニックス学院諦める。」
百合子「、、、」
百合子「そう。」
百合子は後ろを向いた。
背を向けたまま、こういった。
百合子「私は、、、、、いや、なんでもないわ。」
そういったきり、百合子は走り去っていった。
最後、百合子は何を言いたかったのか。私にはわからない。
まなつの家に早くいかないと。そう思っても、足が重く感じてうまく動かない。
3~40分くらいして、まなつの家に着いた。
まなつ「もーあすか先輩遅いよ~」
あすか「すまんっ!」
さんご「もし、事故にあったんじゃないのかなぁとか思ってて」
ローラ「さんご泣きそうになってたのよ~」
あすか「それは大げさだな^^」
ローラ「まぁ、みんな集まってよかったじゃない!」
そうそうこれ。いつもの雰囲気だなぁ
まなつの最初からハイな感じと、心配してくれる優しいさんご。
眼鏡で隠れているし無口だからわかりづらいけど心配そうな目をしてるみのり。
そして、少し生意気だけどなんだかんだ優しいローラ。
少しだけ心が洗われた。
今日はあおぞら中学で行う行事ついての会議をすることになっている。
話を聞こうとしても、なぜか受験のことばかり考えてしまう。
まなつ「あすか先輩はどう思う?」
あすか「、、、」
まなつ「あすかせんぱーい!」
あすか「あっごめんもう一回言ってくれないか?」
話を聞き逃してしまった。
まともに会議に参加できていない。どうしよう、、、
その時、みのりが私の腕を引いてきた。
ローラ「2人ともどこ行くの?」
みのり「ちょっとトイレ行ってくる。」
なんで私を呼んだのだろう?
あすか「どうしたんだ?」
みのり「あすか、何かあった?なやんでることとか」
いきなりこう言われたので、私は少し動揺した、
あすか「な、なんでわかるんだよ」
みのり「最初から表情がおかしい」
私は信用しているみのりには話せると思い、話したいことはすべて話した。
一番聞きたいことは、百合子は何を言いたかったのかだ。
みのりならわかってくれる気がしたのだ。
あすか「でさ、百合子は何を言いたかったのかなぁって。」
みのり「百合子さんはあすかとフェニックス学院に行きたいんだと思う。」
私はみのりの言葉が何回も頭に浮かんだ。
― 一緒に ー
さんご「そうだよ、やってみないとできるかできないなんてわからないよ!」
さっきまで別の部屋にいたはずの3人がいた。
ローラ「自信を無くすなんてあすからしくないわ!自分を信じなさい!」
あすか「みんな、、」
そうか、そうだったのか!
その時、私の心の中のカギのかかった扉が開いた。
まなつ「あすか先輩、今一番やりたいことは?」
あすか「私も、、私も百合子と一緒にフェニックス学院にいく!そしてテニス部に入る!」
ま、さ、み、ロ「うん!」
あすか「未来に向かって頑張るぞ自分!!!」
みのり「ふふ、あすからしい、」
みのりはそう言って、微笑んだ。
「明日に向かって」(上)終わり