赤い本
「ここならッ」最後の砦だ。市内の本屋を全て回ってもなかった。「あの〜赤い本ってありますか?」「何につかんだぁあんな本」「あるんですか!?」「まぁまぁ落ち着きや。で、何に使うんや?」「そ、それは・・・」言葉が濁る。あんな事言えない・・・「まぁ、あんたさんなら本が選んでくれるやろうなぁ」
そういってお婆さんが赤い色をした本を持ってきた。「この本は無料やけれど、契約してもらわんといけんなぁ」「します!」これで、やっと・・・契約書をみる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
初めに・・・
この本に出会えたのはとんでもなく幸運です!ですが、これからはもっと幸運になれるでしょう!
・この本の説明
これは、この本に何か書けば絶対に叶うという夢の本です!!
デスノートは殺すことしかできませんが、この本はお金が欲しいなどと言った欲望も叶えてくれる夢のような本
叶えてくれるのは「堕神」という精霊です。堕神はみる人によって姿が変わります。
・やり方
1・なんでもいいのでペンでこの本のページに書く
2・その文字が消えたら本を閉じて待つ
3・絶対に叶うでしょう!
・この本の注意
この本の所有権がうつるのはこの本の持ち主が死んだときだけです
売ってもまた戻ってきます
死んだら売れたり、譲ることもできます
死んでも願いは必ず残り続けます
この契約書に書かれていることは絶対に覆せません
日付____年____月___日 サイン________________
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サインと書いてあるところに『浜口 佳奈』という名前を書く。「これであんたのものだよ」そうお婆さんはいうとニッコリとゾクゾクするような笑顔を見せた。
家に帰ってドキドキしながら本を開くと人が出てきた「わぁ!!!」何!?「どうも。堕神です。これから短い間ですがよろしくお願います」礼儀正しッ「短い間ってどういう意味?」「もう少ししたら人が変わるので」「へぇー」
まずは、うーん・・・『音楽をつけて』「はい。仰せのままに」そういうと急に好きな音楽が流れてきた。「凄い・・・」「心に余る光栄です」いや、あんたを褒めてないからッ
そこから、堕神に色んなお願いをした。
『電気をつけて』『テレビをつけて』『時給が上がりますように』『合コンでいい人に会えますように』『友達に再会できますように』
続きます
ちゃんと伏線があるので、探してみてください