【プロセカ小説】奏の猫耳を見たい【キャラ崩壊注意】

2 2022/12/04 16:03

絵名side

ーーー奏に猫耳をつけたいーーー

ふとそんな欲求が私の脳内に浮かんできた。

そのまま脳内では猫耳をつけた奏の再現写真を作り始める。

うん、可愛い。どうしたって可愛いでしょこんなの。可愛いから逃げられないじゃない。

妄想だけでこんなに可愛いのに、実際に奏が付けたら私、どうなるわけ?タヒぬ?

あーー、一度想像し始めたらもうどうしても見たい。

見たい、見たい!

見たいいいいいいいい!!

ガチャ

彰人「おい、バタバタうるせぇ」

絵名「ごめん」

彰人「素直でよろしい」

ガチャ

けど、どうしたら実際に見られるだろう?

私が奏に猫耳を渡して...でも奏、住所教えてくれないしなぁ...

そうだ、セカイなら?

ナイトコードで奏に連絡して...

「絵名、何する気?」

ゾッッ

え、今まふゆの声が聞こえた気がする、気のせい?...だよね?

でもそうだよね、ナイトコードで連絡したら、まふゆたちにも伝わっちゃう...

そしたらまふゆが何してるか確認に来るだろうし、瑞希も茶化しに来るかもしれない。

...出来れば独り占めしたい。

猫耳をつけた奏を、私のものに...

瑞希「実は、猫耳買ってきたんだ~」

絵名「グッド、Amia」

瑞希「え?」

25時。

作業に入る前に各々の近況を報告しあってる時に、突然瑞希が切り出してきた。

まふゆ「...それ、どうする気なの?」

瑞希「うーん、せっかくだし、誰かに付けてもらおうかなって。絶対可愛いし!あ、Kとか似合うんじゃない?」

絵名「グレート、Amia」

瑞希「え?」

奏「え、私...?」

瑞希「うん!Kなら絶対似合うよ!そうだ、今からセカイに行かない?そこで早速付けてもらって...」

絵名「パーフェクト、Amia」

瑞希「えななん、今日どうしたの」

あーーーーーーーーーーーーありがとう神様仏様ーーーー

まさかこんなに早く見られるチャンスが来るなんて...!

独占欲なんてどうでもいい。見られるならそれでいい。

瑞希、ごめんね。まさかいきなりのチャンスを持ってきてくれるなんて思わなくて、独占しようとしちゃって...

よし行こう、セカイに!

まふゆ「返事ないね」

瑞希「あーもうこれは行ったな、セカイに」

奏「今日のえななんは、行動力がすごいね」

瑞希「だれが原因か分かってる?」

奏「え?」

ー誰もいないセカイー

否。

ー絵名がいるセカイー

瑞希「いやいやいや」

絵名「あ、みんな来た!」

まふゆ「絵名、目がキラッキラだね」

絵名「瑞希、早く堪能させて!」

まふゆ「無視?」

瑞希「まあまあ絵名、落ち着いて。どうどう〜」

まふゆ「絵名、馬にやるやつやられてるよ」

絵名「落ち着いてられないでしょ。ちなみにどんな猫耳なの?」

まふゆ「無視?」

瑞希「えっと...これだけど」

!!

シンプルな黒猫耳カチューシャ、だけどそれがいい。きっと奏の白い髪に合うんだろうな...。

奏「えっと、私はどうしたら...」

絵名「はい。奏付けて」

瑞希「グイグイ行くね、絵名」

奏「...分かった。絵名がそれで救われるのなら」

ついに、ついにその時が...!

...

瑞希「...サイズがあってないね」

謎にサイズの小さいカチューシャは、奏の顔に上手くハマってくれない。

絵名「なんでよーーー!!!」

まふゆ「うるさい、絵名」

絵名「うわぁぁぁぁぁぁぁんんんんん!!!!!」

まふゆ「無視?」

ー・ー・ー

よし!

奏の頭に合う猫耳を購入っと。

...私は奏の猫耳を諦めない。まだ諦めたくない。

ニーゴの活動に支障が出るのは分かってるけど、でも、今日こそは...!

絵名「ただいまー...」

絵名の母「おかえりー。...って、大丈夫、絵名?」

絵名「え?」

絵名の母「顔。真っ青じゃない。体調が悪いんじゃないの?」

あー...

絵名「大丈夫。昨日一晩中友達のこと考えてて寝不足なだけだから」

絵名の母「繰り返すわね。大丈夫、絵名?」

絵名「大丈夫」

よし、まだ夕方だし、夜まで少し寝よう。流石に眠い。

早く25時にならないかな、楽しみだな〜...

ー・ー・ー

一睡もできなかった。

絵名「グヘヘヘヘヘヘヘ」

どうしよう、変な声漏れ始めた。

人って限界を感じるとこうなるんだな、、じゃなくて!

もう24時50分。

今から寝てる時間は、無いよね...。

そこからは、あっという間に10分が過ぎた。

いや、いつの間にか30分経っていた。

「絵名、どうしたの?みんな待ってるよ~」

瑞希からメッセージが来てる。

...行かなきゃ、セカイに。

ー・ー・ー

どこだろう、ここ。

瑞希達はいない。

どこか遠くに飛んじゃったのかな。

探さなきゃ、みんなを。

猫耳...

見たい。

猫耳...

探さなきゃ...

フラッ

あれ。

ついに限界かな。

見たい。

見たいのに。

こんなところで。

寝てる場合じゃ。

場合じゃ...

ー・ー・ー

あれ、私...

そうだ、私寝ちゃって...。

「おはよう、絵名」

...え?

見上げると、奏がいた。

奏がいた!?

絵名「奏!!」

奏「お、落ち着いて、絵名...」

絵名「かなでぇ...」

会えてよかった...

絵名「でも、どうして奏だけ...?」

奏「もう朝だから。まふゆも瑞希も、ギリギリまで一緒にいたけど、学校行かなきゃって出ていったんだ。瑞希は出席日数が...とか言って」

絵名「なるほど...」

...私、みんなに心配かけて。

なにやってんだろ。

奏「それで、絵名。猫耳だけど...」

絵名「ううん、大丈夫」

奏「...え?」

絵名「私が猫耳に執着するせいで、セカイで倒れちゃって、みんなに迷惑かけて...。私がこんなこと考えなかったら、こうはならなかったのに...」

奏「絵名...」

絵名「ごめんね、奏にも迷惑かけて。...本当に、ごめんなさい」

奏「...」

...

奏「大丈夫だよ、絵名」

...え?

奏「確かに、迷惑はかけたかもしれないよ。でも、瑞希もまふゆも、怒ったりなんてしてなかった」

絵名「でも...!」

奏「それに」

奏が私の隣に座り込む。

奏「絵名が私の猫耳を求めてくれたこと、嬉しかったんだよ」

絵名「...!」

あ、それ...私が持ってきた猫耳...

奏「...失礼します」

カチャッ

ッッッッ!!

奏「だからね、瑞希とまふゆにも、ちゃんと謝れば許してくれると思うよ。嬉しかったから、私も一緒に謝る。だから...絵名が辛いなら、一緒に...」

...

奏「...あれ?」

申し訳なさ、反省、謝りたい気持ち。

吹き飛んじゃ絶対ダメなものが全部吹き飛んでしまうくらいに、それには破壊力があった。

直視した私は...普通に倒れてしまった。

その後、まふゆと瑞希にはちゃんと謝った。

2人とも、謝る必要なんてないのにって言って許してくれた。ただ...

奏と猫耳は、人をおかしくさせてしまうほど危険な組み合わせだということが分かりました。

奏「絵名、あのタイミングで倒れられたことには、さすがに怒ってるよ?」

絵名「申し訳ありませんでした」

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タグ: プロセカ小説 猫耳 キャラ崩壊注意

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アニメとゲーム2022/12/04 16:03:39 [通報] [非表示] フォローする
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