百合小説 「それを超えた存在」1話

3 2022/12/30 12:13

紅花園中学には不思議な女子生徒がいた。名は「空ラ」中学2年生。

苗字はわからないし、ポーカーフェイス。たまに理解できないことを言う

彼女曰く、「なぜか小学校生活のことを覚えていない。病院に行ったところ記憶喪失といわれた」らしい。

本当に、感情がないといううわさもある。

笑ったところを見たことある生徒は居なかった。でも、最近空ラを笑顔にした生徒がいた。

「騎士 結紗」。彼女はとてもやさしい。普通の生徒なら声をかけない空ラにまで声をかけたのだ。

結紗「空ラちゃんっていうんだ」

空ラ「うん」

結紗「いい名前だね~私、結紗っていうの」

空ラ「、、へぇ」

最初は、こんな会話だった。普通ならここで「普通」の人は空ラから去っていく。

だが、結紗は違った。

結紗「空ラちゃん、絵上手だね~ 何の女の子の絵描いてるの?」

空ラ「つかさ。私の小学生の時の生徒でゆういつ覚えてる」

結紗「そうなんだ~」

空ラが不思議な話をしてもそばを離れず、結紗は空ラと距離を縮めていった。

初めて空ラが他人に笑顔を見せたのは、この時だ。

結紗「空ラちゃん、笑ったりするの好き?」

空ラ「、、、、、、、。」

  「いや。笑えない。緊張して面白いと思えないっていうか、

   ほかの人の前では笑顔が作れない。なんか怖いと思っちゃうんだ。」

結紗「そっか~。辛いよね。わかるよ」

  「でも大丈夫!私は変だとも思わない!笑顔が作れなくても、心の中で笑ってくれればうれしい」

すると、空ラは自由帳に何かを書き始めた。

それを見ると、書かれていたのは「^-^」笑顔だった。

この日から空ラは徐々に結紗に笑顔を見せるようになった。

この姿を見て、ほっとする生徒が多かった。だが、気に食わないものもいた。

???「はぁ、遊び道具のつかさも転校したし、つまんねぇな。マジ笑えねぇ」

===「そうだねぇ、。。えっ?ねぇみてみて、あの子騎士の前で笑ってる」

???「んあ?マジじゃんw普段無表情なくせにw」

===「あの子ターゲットにしたら、、、面白いだろうなぁ」

???「だな、、、」

   「遊び道具、みーっけww」

つづく

いいねを贈ろう
いいね
3

このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)
画像・吹き出し


トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する
その他2022/12/30 12:13:35 [通報] [非表示] フォローする
TTツイートしよう!
TTツイートする

拡散用



作者 桜色担当・如月スバル @yuin


画像・吹き出し

トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する