エッフェル塔の頂上少女1話

エッフェル塔の上には、少女がいる。

その話を君は聞いたことがあるか？

聞いたことないだろう。なぜなら、

僕が見つけたから。

その少女はフランスの子ではない。

でも、どこに住んでいるかはわからない。

年齢不明で国籍不明の不思議な少女。

でも一つ分かっていること、彼女の目はキラキラしている。

希望を待つかのように。

僕は最初にこう語りかけた。

「なぜそこにいるんだ？」

すると、

「お迎えを待っているの。

　きっと来るまで。ずっとよ。」と。

彼女が居た間、

僕は他国のお菓子を買ってきたりした。

ちなみに僕の仕事は国を旅する仕事だ。

あと、お菓子を買ったのは定番だから。

そう思いながら向かうと、

少女は空に向かって走った。

当然、自殺のようなものだから。

追った。

「待て！」