アニメ「無敵超人ザンボット3」は名作?そうではない?


前半と後半で作風が異なり、キャッチコピーの通り、前半は住民たちにとことん叩かれ、後半では守るべき住民たちが人間爆弾によって次々と殺されていく。最後の最後では共に戦った仲間のほとんどが殺され、主人公である勝平は涙をこぼしながら地上へ落ちていくのだった。アニメ史上、ここまで報われないアニメがあっただろうか?
良いところ
1、どんなに辛くてもヒーローを貫く物語。始めに書いた通り、前半は敵側の攻撃によって被害を受けた住民たちが、「こうなってしまったのは神ファミリー(主人公一行)のせいだ!」と石を投げる。それは、名の知らない住民だけではなく、幼馴染の女の子のアキや悪友である香月もである。ザンボットとメカブーストの戦いによって、家族や住処を失ってしまった住民たちの怒りはあまりにもでかい。しかし、あそこまで叩かれながらも、神ファミリーは命の危機に陥った住民を命がけで守り、 攻めてくるメカブーストを次々と撃退していった。そうした努力、積み重ねがアキや香月の信頼を取り戻していきました。このストレスからの解放感が掲題の評価ポイントなのです。
2、香月慎吾のキャラ。一番好きなキャラです。序盤で家族が行方不明となり、住民たちと一緒に神ファミリーを非難していましたが、共感できるだけの背景ありなので嫌いになれなかったです。その後の人間爆弾エピソードでも共感できるところが多かったです。自分もバンドックの中で人間爆弾の手術を受けたら、ガイゾックに対する怨念で特攻しようという気になるでしょう(その前に記憶がなくなってしまいますが)。
3、人間爆弾エピソード・・・16~19話の間、緊張し続けた展開でした。治す方法が見つからずあまりの無力さに涙をこぼしてしまった一太郎、かっこつけて去ったが1人で死ぬのが怖くて喚いてしまった浜本、好意を寄せていた女の子のアキを救いきれずガイゾックに憎しみを抱く勝平など。
【悪いところ】
1、報われないラストの展開。後半では住民たちがガイゾック(敵)の標的にされ、次々と人間たちがガイゾック(敵)の標的にされ、次々と人間爆弾へと改造され一定時間経つと爆殺されていく。しかも、人間爆弾へ改造されてしまったら取り外すことはできないのである。
折角助けたのに、人間爆弾へ改造された多くの住民たちが爆発に巻き込まれないよう遠くへ離れて爆殺される瞬間を、 何もできずに見送ってやることしかできないのは辛いだろう。
しかも、あの中には香月と同じ悪友の浜本がいたのだ。浜本は始めこそ敵対して、信頼を取り戻した後半では敵の悪事に立ち向かっていったのに・・・これだけで済めば、それほどストレスを感じることはありませんが、 幼馴染の女の子であるアキをも爆殺するのだ。アキが爆殺される瞬間を目撃した勝平は怒りのままに暴走するが、 バンドック(敵の本拠地)を潰すことが出来ずに空回りで終わってしまう。そして、最後には神ファミリーのほとんどが特攻などを行って戦死してしまうのだ。ガイゾックを潰すことができたモノの、失われたモノはあまりにも多すぎる。ストレスとカタルシスのバランスが崩壊し、ストレスに偏りすぎである。これでは、視聴者もうんざりだろう・・・これが本作で悪いと感じたポイントです。
【まとめ】
富野の黒いオーラが放たれし最初の作品。正直、ロボットアニメとしては中途半端だと思いましたし、物語も斬新ではありますが、娯楽で鬱になってしまっては本末転倒だと思いました。とはいえ、前半の信頼を取り戻すまでの過程は評価すべきポイントだと思います。
色々と言いたいけどもう描かれてる
まぁスパロボでの印象しかなかったけども、有名な人間爆弾の回は見てみた...... はだしのゲンレベルとまではいかずともエグすぎた。
主人公の声がドラえもんで知られるのぶ代って事も以外だった
ラストは人間が地球を滅ぼす悪でブッチャーは地球を守る為に送り込まれたロボットだったかな…
小学校四年生で見てたはずだけど、色々大泣きした思いでがあり、一番嫌いでもあり大好きな巨大ロボットですね
あんなつまらないダイターン3より弱いってのが気に入らないし、スーパーロボット大戦の無言は悲しかった
でも今にしてみれば、大山のぶよさんの声はドラえもんでいいや
この作品に教えられたことは、よく言われる民間人の皆殺しや次々に失っていく残酷さをアニメで表現したものでなく、また仲間達の死を鑑賞するものでもなく、何度非難されても信用してもらえなくてもそれに負けずに立ち向かっていく勇気だと思いました。例えば神ファミリーはもちろんですがその神ファミリーを非難していた香月や浜口もそれが当てはまります。浜口は最後悲惨な最期を遂げてしまいますが、無力ながらも死ぬのがわかっていても、最後の最後まであきらめずに運命に立ち向かおうとしました。そして神ファミリーはみなさんが知ってるように言わずとも、とにかく最後の最後まであきらめないこと。これがザンボットの最も特徴的な原動力ではないかと思いました。