ホトトギスが鳴く夏
ここは病院だ。僕は中学生一年生になって1学期が始まる時、病気になった。それが小児がんでステージ4まで進んでいるとわかった瞬間、僕の人生は今すぐにでも終わるかも知れないとわかった。今は残された人生を毎日楽しく生きようとしているものの、やはり死ぬとなると不安だ。どうしても拭いきれない。
今、夏というのに暑苦しいベッドの中でスマホを触っている。SNSで「死にたい」なんていう言葉が見えた時、僕は何の為に生きているのかと思う。君たちはそんなに人生が長いのに、僕は運がとても悪かっただけで人生が短くなっている。僕が自分の意見を言う時小児がんを患っていると言ったら「嘘松乙」「ワロスワロス」などと言われた。世間はこんなにも厳しいものだと改めて感じた。
僕は残された人生を楽しむべきでもあるが、死にたいと言っている人にもっと苦しんでいる人が居るんだと気付かせなければならない。こんな嘘だと思う人にも気づいて貰いたい。
そう思い、暑苦しいベッドの中に入り直した。
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タグ: ホトトギス
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