赤く染まる水平線

3 2024/06/02 18:27

水面が、絵の具みたいになっている。

凹んだコンクリートに溜まっている水たまりが、夕焼け色に染まっているのだ。

私は、水たまりに足を入れてみた。長靴じゃないので、靴の中に水がちょっと入ってきた。

跳ねた水は透明で、絵の具のように染まっているわけではなかった。

「帰るよ。」

背後から、母の声が聞こえた。

私は怒られるのではないだろうか、そう思っていたが、母は優しく微笑み、手を差し出していた。

少し恥ずかしかったが、私は母の手を取った。

水面が、絵の具みたいになっている。

海の中は、赤色に染まっていた。

その上に、私は立っている。

いや、立っていた。

「…ねえ、秋雲が沈む所も、誰か描いて…くれないかな……」

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その他2024/06/02 18:27:17 [通報] [非表示] フォローする
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そこに突然出木杉が来てこの物語は終了しました。打ち切り!!!!


>>1
秋雲さんが沈んだところで終わってるんだわ!


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