東方催眠狂(エピローグ)
「フランっ!」
私、レミリア・スカーレットは今、人生(人?)で一番焦っている。
紅魔館(わたしのしろと読む)が突如滅茶苦茶になった。
庭でいつものようにパーティーをしている時だった。
私の能力で少し運命を遡って原因を探したところ、どうやら私の妹フランに何かあったみたい。
レミリア「あぁ・・・フラン、無事かしら・・・」
思えば私は、今までフランに酷い事をしていたのかもしれない。
フランは、破壊の能力を持っている。
でも、この子が生まれた時にパチェが、
パチュリー「この子の能力からはとても危険な魔力を感じるわ。今は本人のコントロールがきくけど、何かがきっかけになってこの子自身さえもこの能力で危険にさらされる恐れがある」
なんて言うからさあ大変。
急遽、館に地下室と言う名の地下牢を作って、そこにフランを幽閉した。
全てはフランの為。
初めてできた血のつながった妹を、失いたくないもの・・・
でも・・・今なら不思議と冷静に考えられる。
私、最低じゃないの。
生まれた時から最低限しか他人と関わっていないし、私なんて片手で数えられる程しか会っていない。
そんなやつを「お姉さま」と呼ばせて。慕わせて。
不満だらけだったはずだ。というかそうじゃないとおかしい。
私・・・なんて事を・・・・・・
レミリア「フランッ!!」
もう一度叫んで地下室に向かう。
がれきだらけで進みづらい。
咲夜が止める声を聴いた気がしたが気にしていられない。
飛んで、飛んで、飛んで。
______着いた。
レミリア「__________。」
フランはそこにいた。
電灯に吊るしたロープに体重を預けて。近くに椅子が無機質に転がっている。
・・・既に、息絶えていた______
言葉が出ない。涙が溢れて止まらない。
・・・私の・・・ばか・・・・・・・・・・・・・・
ふいに目を閉じる。
涙が、止まった。
再び目を開ける。
少女の瞳は闇に染まっていた。
夜の闇を100倍にして圧縮したような_____________________
(東方催眠狂・終)
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レミリア視点です。
誰も報われないバットエンドですね。(言うな言うな)
まあそういう風に終わるつもりだったので別にいいのですが。
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