花屋の黒いユリ
黒いユリの花言葉は「呪い」「復讐」「妖艶」
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9月17日
黒い服で覆い被さった私の体。目元には黒や青のアイシャドウ。唇にはは黒が混じった赤い口紅。
「よし、準備できた!!」
そして私は化粧品を片付け始めた。
今日は彼氏との初デート。
全体が黒い服は男には不評?そんなの関係ないね。
そう1人ごとを言いながら私は家を出て、マンションのエレベーターに乗った。
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昔から顔にはとても自信があった。お母さんやお父さん、親戚には
「目が大きくてキリッとしていて大人っぽくて可愛らしい」と言われ育ってきたものだから、顔には相当自信がある。
おまけに両親に似て身長は高い。モデルにもなれたと友達や両親に言われた
でも自分がやりたいことをやらないとね。
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「おーい!!」
エレベーターを降り、外に出ると声が聞こえた。
彼氏だった
「今日はどこにいくの?笑」
私はからかいを混じれてそういうと
「あれ、言ってなかったっけ?笑笑」
予想通りの回答。面白くない。
「嘘だよ。冗談。覚えてる」
私はそう冷たく返した。
「そうだ。君に渡したいものがあるんだ。」
そう言い彼氏は黒い小さな箱をポケットから出した。
「付き合い始めて一ヶ月記念。これからもよろしくね」
ほほを赤くし照れながら彼は私に小さな黒い箱を渡した。
「わぁ、、!なぁに?//開けてもいいい?」
私は受け取った小さな黒い箱を開けようとした。
「もちろん」
彼はそう言い、私は開けた。
その中には黒いユリのネックレスが入っていた。
「すごい綺麗、、、!つけてもいいかな?」
私はとても綺麗なユリのネックレスに一目惚れした。
「もちろんさ!俺がつけてあげるよ」
彼は私に黒いユリのネックレスをつけてくれた。
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カチャッ
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「とっても綺麗、、ありがとう!」
ユリのネックレスは今日の服にもあっていて私はとても気に入った。
「さぁいこっか。」
そして私と彼は車に乗った。
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この日は1日が終わるのがとても早く感じた。
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11月9日
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ピコンッ
花屋で働いている親友からLINEが来た
[ねぇ、あんた彼氏と別れた?]
「、、、え、、?」
私は急いで親友に返信した。
[なんで?]
[いやぁ、、昨日花を買いに出かけたら、あんたの彼氏と私たちと同じ年くらいの女の人?がレストラン入ってるのみてさ、、]
そんなわけないじゃん、、、、。何言ってんの、、?
だってだって、、、付き合ってまだ三ヶ月だよ、、??
[別れてないよ、、]
[そっか、、]
「なんで、、!なんで!!なんで!!!!!!!!!」
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私は棚から黒い小さな箱を出そうとした。すると
ガシャンッッッ
大きな音がした。
私は落ちた物を拾った。
「ははは、、、」
彼氏との初デートの時に撮った写真だった。
お前なんか、、、お前なんか!!!!!!!
「うああああああ!!!!」
ドンドンドンドンドンッ
私は小さい黒い箱を強く叩いた
そうすると、中から黒いユリのネックレスが出てきた。
私は隣の部屋からカナヅチを取ってきて思いっきりネックレスを叩き壊した
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「復讐してやる、、呪ってやる!!!!!」
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次の日。彼女の姿は消えた
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「ふふ、、これで彼は私のものね。」
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花屋に置いてある黒いユリが大きく揺れた。
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