「双子の悪魔」3話 双子の家庭事情

4 2024/11/10 13:51

キーンコーンカーンコーン

愛努瑠 「小花ちゃん!今日は一緒に帰ろ!」

小花 「う,うん!」

愛努瑠 「せっかくだからどっか寄り道してこっかなー?」

薫 「ちゃんと帰らないとダメだって。」

愛努瑠 「小花ちゃんはどっか行きたいとこあるー?」

薫 「聞けよ!!」

小花 「…近くのお花畑とか行ってみたいです!」

愛努瑠 「いいね〜!じゃ,レッツゴー!!」

薫 「…。」

ー数十分後ー

小花 「はあ…はあ…疲れました……。」

愛努瑠 「よし,ついた!」

薫 「ここって…。」

愛努瑠 「テッテレ〜!彼岸花の花畑〜!!ここめっちゃ綺麗で有名なんだよね〜!!あの時以来来てなかったな〜!」

薫 「小さい…頃…。…!!」

小花 「2人の小さい頃って,どんな感じだったんですか?」

愛努瑠 「それはね〜!」

薫 「ダメ!!!!」

小花 「か,薫さん!?」

薫 「嫌だ!!!母さん!!!ダメ!!!!!」

愛努瑠 「薫!!(また…!!)」

薫 「嫌だ!!!嫌だ!!!」

愛努瑠 「薫!!!!」

薫 「ッ!?愛…努瑠…?」

愛努瑠 「はぁ…。よかったぁ…。」

小花 「……だ,大丈夫ですか?」

薫 「はあ…はあ…!う…。」バタンッ

小花 「薫さん!!」

愛努瑠 「大丈夫…。気絶してるだけ…。小花ちゃん,一回うち来て!」

小花 「は,はい…?」

ー愛努瑠の家にてー

薫 「……。」

愛努瑠 「どう?」

小花 「少しは落ち着いてきてるみたいです…。」

愛努瑠 「いやぁほんとにごめんねぇ?たまにこうなるんだよね…。」

小花 「あの…。どうして…?」

愛努瑠 「…じゃあ,話すね?私と薫の小さい頃のこと。」

あれは,今から7年前の時だった。

愛努瑠 「今日から小学校だー!!」

薫 「友達いっぱいできるかなぁ?」

狐 「大丈夫!薫も愛努瑠も,毎日友達作ってるようなもんじゃん!世界一フレンドリーな君たちなら大丈夫よ!」

愛努瑠 「それじゃ,行ってきまーす!」

薫 「頑張ってくるね!」

狐 「いってらっしゃーい!」

私たちは3人で暮らしていた。お父さんは私たちが生まれた時に亡くなったらしい。そしてその日は,魔界立魔法使い専門小学校の入学初日だった。

担任 「えー,このことからしてエーテルは…。」

愛努瑠 「ふわぁ…。」

薫 「せんせー!エーテルはどういうところに流れるんですかぁー?」

担任 「まぁ場所によって異なるが,自分たちのレベルが上がれば,自然と周りに流れるぞ。」

愛努瑠 「スピー…。」

担任 「そこ!寝ない!」

愛努瑠 「ふあっ!?」

クラス 「あはははははは!!」

薫 「ふふ!あはは!」

その時は,まだ薫は笑っていた。心の底から笑っていた。

…その時までは。

愛努瑠 「いやー!学校も楽しいもんだね!!」

薫 「たくさん勉強したって,母さんに言ったらびっくりするよね!」

愛努瑠 「うん!せーの!」

2人 「ただいまー!!」

そこには,お母さんの姿はなかった。

薫 「母さん?」

愛努瑠 「これって…メモ?お母さんの字だね…。えー…。『愛努瑠と薫へ。彼岸花の花畑に,今すぐきてね。私はあなたたちのことを永遠に忘れない。狐より』…。」

薫 「…どういうこと?」

愛努瑠 「…とりあえず行ってみよう!」

そして私たちは,彼岸花の花畑へ走って行った。とにかくお母さんが心配で,死ぬほど走った。そして着いた頃には…。…もう遅かった。

薫 「母さん!どこ!」

愛努瑠 「お母さん!お母…!…さん?」

狐 「…。」

薫 「どうして…?なんて血まみれなの…?どうして目の前にナイフがあるの…!?」

愛努瑠 「この手形…。お母さんの…!!まさか自分で…!?」

薫 「なんで…?僕たちが…何かしたの…?」

狐 「…愛努瑠……薫………。」

薫 「母さん!!!」

狐 「…よかったぁ……2人とも……生きてる……。」

愛努瑠 「どうして……こんなこと………?」

薫 「待って!!!必ず僕らが助けを!!だから!!!!」

狐 「薫………愛努瑠……優しいね…………。」

愛努瑠 「そんな……。」

薫 「ダメ!!!!諦めちゃダメだよ愛努瑠!!!母さんも!!!!」

狐 「……………………。」

薫 「嫌だ!!!母さん!!!ダメ!!!!!」

愛努瑠 「……薫。」

薫 「母さん!!!なんで逝っちゃったの!!!」

愛努瑠 「薫!!」

薫 「嫌だ!!!!助けるんだ!!!絶対に!!!!そうだ……母さんと………一緒に逝けば……!」

愛努瑠 「薫!!!!!!ダメだよ!!!!お母さんは私たちの犠牲になってくれたの!!!その期待を裏切るなら,いくら薫でも許さないよ!!!!」

薫 「愛………努………瑠……………?」

愛努瑠 「…薫。帰ろう。」

薫 「…………………………………。」

そして私たちは家へ帰った。……けど,薫はそのことに関連したものを見るとトラウマになる。薫が笑わなくなったのもその時からだ。

…………お母さんが死んだ原因は,何一つわかっていない。

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タグ: 双子 悪魔 3話双子

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その他2024/11/10 13:51:50 [通報] [非表示] フォローする
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ミステリアスな展開!


2: ゆりか♪ @uvwxyz 2024/11/10 17:43:46 通報 非表示

>>1
だよね!


4: ゆりか♪ @uvwxyz 2024/11/10 18:17:51 通報 非表示

>>3
そうです!


6: ゆりか♪ @uvwxyz 2024/11/13 17:52:27 通報 非表示

>>5
ありがと!!!!!


>>6
ユーザーページに天才って書いたよ


8: ゆりか♪ @uvwxyz 2024/11/13 18:03:17 通報 非表示

>>7
ありがとう!!!でもそこまで天才じゃないと思うよ?友達も小説書いたりしてるけど同レベルだし…。


10: ゆりか♪ @uvwxyz 2024/11/13 18:05:11 通報 非表示

>>9
!?


>>10
天才٩( ᐛ )و

中٩( 'ω' )و

無言(*^ω^*)


12: ゆりか♪ @uvwxyz 2024/11/13 19:00:53 通報 非表示

>>11
٩( ᐛ )و


14: ゆりか♪ @uvwxyz 2024/11/16 11:04:22 通報 非表示

>>13
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


>>14
( T_T)\(^-^ )


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