【クリスマス総選挙小説部門】サ。〜サンタの存在について〜
明かせ
存在を
謎を
正体を
ーサンタを。
サンタクロース、彼はクリスマス・イヴに世界中の子どもたちにプレゼントを届けるという謎の存在だ。いや、存在するかは今夜に証明するのだが。
特徴としては赤い服装、蓄えられた白髭、トナカイの引く空飛ぶソリなどだ。
どこから来てどうやって家に入り、配達するのか?そして本当に彼はいるのだろうか?そんな疑問を解消するため、僕はクリスマス・イヴの夜中、ベッドの中で待ち構えていた。時刻は日付が変わった頃だが一向にサンタは現れない。
「遅いな……」
そう思いながらも待っていると突然、寝室のドアが開閉する音がした。
足音が近づき、近くで物音がたっている。やっとサンタクロースが来た!そう僕は嬉しさと好奇心を抱きながらベッドの中で息を潜める。
ガチャッ
そして僕はサンタが部屋を出ていったタイミングでベッドから慎重に飛び出してその姿を収めるためカメラを持って尾行を始める。
廊下を歩いていたサンタクロースは親が寝ている寝室へと入っていった。
そして少し間を開いて親の寝室へと侵入するとサンタクロースの姿はそこにはなかった。窓も閉じられているし、どうやって外へと出たのだろうか。そう思い、振り返ると赤い服装の白い髭を蓄えた大きな袋を持った老人がいた。
ホホォー
僕はあまりの恐怖に手足が震え、顔もくちゃくちゃになっていたに違いない。そんな僕は一目散に自分の部屋へと戻り、ベッドの中に入った。戻る時にカメラを落としてしまったのは後悔したがそんな事はどうでも良かった。
「ハッ!」
気がつくと朝になっていた。あれは…本当に夢だったのだろうか?
「ッ……!」
僕は見つけてしまった。サンタがいないという決定的証拠を……そう、プレゼントで頼んだ玩具の領収書である。
「そうか!サンタなんて最初からいなかったんだ!そうだ!そうに違いない!スゥー⤴︎アーハッハッハッハッハ!」
彼はまだ知らない、寝室にカメラが落ちていることを。
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みなさんもサンタクロースの正体を一度は探したことはあるのではないでしょうか?
めっちゃ、いいやつー!!うち、文章読むの嫌いだけど、これは集中してできたー!投票します!