最後のロッカールーム
前書き
この小説は、私の好きな芸人様のネタを参考にして書いたBL小説です。ネタの設定を丸パクリしていて名前を考えるのが面倒なので名前もお借りしていますが御本人様や御本家のネタとは一切の関係が無いのと、BLが苦手な方は閲覧をお控え下さい。
俺は、この学校の家庭科の教師とサッカー部の監督をしている。そんな俺には好きな人がいる。サッカー部で、俺が3年間家庭科の授業を持った中野だ。授業中は大人しくて真面目なのにサッカーの試合になるとアツくなって、何より笑った顔がふにゃっとしていて可愛い。そして今日は中野の学年の引退試合だったのだが、俺は勝たせてやることができなかった。今日で中野のサッカー部としての活動は最後だ。サッカー界ではこの引退試合後のロッカールームを『最後のロッカールーム』と呼んでいる。
「入るぞ」
ロッカールームに入ると皆は泣いていた。でも、芸人を目指している中野だけは明るくボケまくっていた。俺もちょっとイジられたけど...まあ今日くらいは許してやろう。
皆が着替え終わって帰って行く中、中野だけがサッカー部のユニフォームを着たままロッカールームに残っていた。そして、遂に中野と俺だけになると、今までずっと明るかった中野が急に泣き出した。
「中野!?」
「うぅ...!監督、負けちゃって、僕...!」
皆の前では明るく振る舞っていた中野が、本当は一番傷ついていた。当たり前だ、中野がこのサッカー部のキャプテンなんだから。
「中野、もう我慢しなくていいから、」
隣に座って中野の背中をさすると、中野は沢山泣いた。ロッカールームには、中野の泣き声だけが響く。
「本当は、監督に、勝ったとこ、見て欲しかったんです...!」
「えっ、俺に?」
「僕...、ずっと、監督の事が好きだったんです、でも、僕と監督は、男同士だし、生徒と先生だから...!」
「俺も、中野の事が好きだ」
「えっ...?」
「だから、中野が卒業したら、付き合おう」
「絶対?」
「うん。絶対。約束だよ」
そして俺と中野は2人だけの秘密の約束をし、口づけを交わした。俺達の、最後のロッカールームで。