【バレンタイン総選挙】バレンタインのキューピット

おーい。みんな、見てるぅ？

僕、バレンタインだけに現れる「バレンタインのキューピット」！

配信者なんだぁ。

おっ、コメントきたぞ〜。ナニナニ？「人間界って楽しいん?」

そーだなぁ、、僕はバレンタインの日にしか現れないチョーすごい配信者だからバレンタインにしか人間界に来ないけど「ふわふわぁっ♪」とした街並みが大好きなんだよねッ。

って、ことで！バレンタインにしか人間界に来れないんだからたくさんの人間にハッピーを届けちゃいまーす！

『❶の任務！ターゲット発見を完了した。次は❷の任務にうつる。』

へへん！早いでしょ？人間は、とぉってもハッピーじゃない人が多いからね！ほんと、やんなっちゃうよぉー。

よし、次は❷の任務！「ターゲットの悩みを聞き出す」にうつろう！

「ねぇねぇ！きみーーっ！！おおおおぉーーーいっ」

「...え、あたしのことすか？」

ギャッ。とてつもなく嫌そうな顔してんなぁ..

「そーそー。きみ、浮かない顔してるよね。だからね、僕がきみにハッピーを届けちゃうよっ！！」

ドヤッ！どうだ！！

「.......そーっすか。」

(何いってんだこいつ。)みたいな顔されたーー！！なんか、恥ずかしくなってきたんですけど！「お疲れー」「人間もおもろいもんだな。」って、コメント！盛り上がらないでよぉっ。

「な、なに一人でぶつぶつ言ってるんすか？あたし、用事あるから帰ります。んじゃ」

ぎゃーーそうだった。天使界のカメラは見えないんだった…。

「ま、まままって！僕きみに用があるのっ」

「...は？用？知らん人に用なんてあるものなんすか？」

ｳｯ、この子意外と毒舌だな....。困ったな。「バレンタインのキューピットですから用があるんです。」とか言えないし

「あっ、えーと...きみのハッピーが見たくて。」

あっ、バカみたいって言われそう...

「ふーん.....わかりましたよ。でもあたし、めんどくさかったら即そういうのやめますからね。」

ホッ。。　「ありがとう。僕君の悩みを聞きたいんだ。あとタメでいいよぅ」

「た、ためっすか？…わかった。あたし、なんだかヤンキーみたいって言われてもう…もう、バレンタインチョコなんて渡せない。恥ずいじゃん」

ターゲットはため息をついてうつむいた。

それと同時に..『❷の任務！ターゲットの悩みを聞き出した。次は❸の任務にうつる。』と天使界のタブレットに表示された。

おっけ。次は、キューピットの♡弓矢を打つだけ。

「...そっかぁ、じゃあ。ちょっと離れてもらっていい？...よし、もういいよ」僕は♡弓矢で(人間には見えない)ターゲットを狙って弓矢を撃った。

矢をは見えないんだよね。

僕は次の日天使界に帰った。

おー、ちゃんと叶ったようだね。来年も「バレンタインのキューピットとして頑張りますかあ！

「だから、その日まで…おやすみなさい。」

『任務、完了。』