【総選挙】春の魔法

8 2025/04/04 17:14

チーーンとオーブンの音が鳴る。

「よしっ!できた!」

5月も始まる頃、私、佐藤 伊織のクラスは、春会という、新しいクラスのみんなと仲良くなろうという会がある。私は今日その会に参加して、お菓子の一つ、二つを持っていくことにした。

「さてと… 持っていこう!」

私はうきうきと参加場所まで行った。すると…

「あれ… ここって山奥…? 誰もいない…」

私はクラスの人に電話をかけた。

「も、もしもし…? 来たんだけどみんないないよ…?」

「うっそまじできたの!?笑 あんたみたいな陰キャ、呼ぶわけ無いでしょ!笑 まあ来てもいいけど、自分で探してねぇ〜」

プープー

そうだよね…私みたいなブス、呼ばれるわけ、なかったんだ…

「もう帰ろ…」

その瞬間…

ドーーン

「ひっ!? 空からなんか降ってきた…」

「お腹空いた…」

そう呟いたのは、きれいな男の子だった。 

そして、こっちを見ると…

キラーーンと彼が目を光らせ…

モグモグモグモグ

私が作ったお菓子を、食べ始めたのだ。そして、すべて食べ終わると、

「はぁ~美味しかった。 これ、君が作ったの?」 

彼がそう訪ねてきた。

「ま、まぁ… じゃなくて、私これから家に帰らなきゃいけないんですケド…」

「それなら、送っていってあげるよ!俺は、シュウ。こう見えて、魔法使いなんだよ!」

そんな話、どうせ嘘…

「ってえぇ!?」

気づくと私は、空へ飛んでいた。

「そ、空飛んでる…!?」

「だから、魔法使いなんだって!」

ほ、ほんとの魔法使いさん…!?

そうして空を飛んでいると…

キャハハハハハハ

クラスのみんなのこえがきこえてきた。

「あれ、もしかして、君の友達?」

「うん。今日はみんなでパーティーをやる予定だったんだ。でも私、勘違いして一人ウキウキして行ったんだよ。こんなブスでなんの取り柄もないやつが…」

「そんな事言わないで。自分の心を、自分でいじめないで。」

そっか…私、自分の気持ちに蓋をしてたんだ…

私はそこで、本当の自分と向き合うことを決めた。

「よし、あいつらを見返しにいこう。」

「でも、どうやって…」

シャラララララーン

あれ、食べてたはずのお菓子が全部ある…!

「それと…」

シャラララララーン

「うん。可愛いよ。」

鏡を見ると… 私とは思えないほど可愛い女の子がうつっていた。

「行ってきな。」

そう言われて私は、シュウくんの前を、歩いて行った。

コンコンコン((ノック

「お菓子はいかが?」

そう言いながら私は春会の会場へ入った。

「は?伊織?」

そういったのは、さっきの電話の相手、舞田 茜だった

「このお菓子うめー!」

「まじで伊織プロすぎる!」

みんなが言ってくれた。

「私にも一つ。」

舞田 茜が言った。

(まずいってさわいで、恥かかせてやる!)

モグモグ…

「茜…」

「舞田キモッ」

鏡を見ると…茜は液体まみれになっていた。

「誰か助けなさいよ!さんざん楽しませてやったじゃない!」

「何その言い方。頼んでないし…」

「てか最近、伊織さんにやりすぎじゃない?」

「流石に引くわ…」

みんなが口々に言い始めた。

「キャハハハハハハ、」

シュウが笑い始めた。

「誰!?」

「お前は対して好かれてなかったんだな。笑 俺がこの子のお菓子に魔法をかけた。 ざまぁみろ笑」

「私は、私を大切にしてくれない人とはいれない!」

そう言って2人は会場をあとにした。

外は真っ暗。近くには、ライトアップされた桜の木があった。

「あの液体は、本当に反省するまで消えないよ。 …それじゃあ。」

「え…なんで…!?」

「たまたま俺はここに落ちただけ。また来年も来るよ。」

「わかった…またね…!」

彼が消えた瞬間、桜の花びらが舞い降りてきた。それを、私は大事に持って、家に帰った。

私を変えてくれた春の魔法。あの男の子とまた会えるのを、楽しみに…

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その他2025/04/04 17:14:17 [通報] [非表示] フォローする
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お上手です❕❕


>>2
ありがとうございます!


おとぎ話みたいでファンタジーで面白かったしスカッとした!!投票したよ👍


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