面白いと思う。傑作になるだろうね。
不穏でいながら美しい映像、控えめな善人として振る舞う香川照之の禍々しさ、どこか軋みのある日常が一気に破壊される災いの唐突さ、といった演出力は素晴らしいけど、中身が空疎。何も起こってないのに、不気味なノイズ的劇伴と映像の仄暗さでヤバそうな雰囲気だけやたら醸し出しているシーンもあって、ここまで来るとこけおどしっぽい。
今後もこの調子で、思わせ振りなムード過多で、話はあまりに漠然としたまま終わるんじゃないかと疑ってしまう一話目で、もう飽きた。