駒
俺は何をした?あいつらは、死んだ。
俺が殺したんだ、潰した。
手は血に濡れている、俺はずうっとそうだ、ああ。
「鬼を配置した覚えのない場所で鬼が出たというから来てみたが、ただの人間とはなぁ、つまらぬ。」
誰だ、あの男は?もういいか。
「ど、け…」
ニヤリと赤い眼を見せて、笑った気がした。
「十二体ほど強い鬼を作ろうと思っているんだ、お前はこの血の量に耐えられるかな?」
「ほう、なんとも滑稽だな、罪人の刺青とは。」
面白い、こいつは使えるぞ。
「貴様、名はあるのか?」
「狛‥俺の名はなんだ?」
「狛というと狛犬か?ほう、そうかそうか…」
守るものもなく、飼われる犬というのも良かろう。
「新しく名をやろう、猗窩座よ。」
不滅というのは易くない、すぐに壊れる。
「良い月だ、そう思わないか猗窩座?」
これならば完璧に近い、人を喰らいより強くなり、私の駒となれ。
「これはそうだ、良い洒落を思いつたいぞ、私の駒犬よ。」
男の顎に指を這わす。
「私は鬼舞辻無惨だ、永遠の刻を、私に仕えて過ごすがよい。」
「はい、無惨様‥
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