序列
「強さが欲しいなら、俺の血を飲め、あのお方もお認めになる。」
家族は殺された、もう何も残ってない。
鉄っぽい味、ひどい匂いが鼻を抜ける。
「鬼となれば体力は尽きぬ、お前、十六やそこらだろう?肉体は若いまま保たれる、首さえ守れば死にはしない。」
熱い、苦しい、痛い!
「あああ!」
「復讐するなりその辺の人間を喰うなり好きにするがいい。」
俺の体には線が入った、その人は後ろを向いていた。
「俺は用がある、どこへなりとも行け。」
武人というには程遠いガキだが、復讐のためならば人を捨てると言う。
「人を喰らい強くなれば、俺たちの主人が印をお与えくださる。」
「え?」
「お前は数字が読めないのか?参だ、俺は十二鬼月の上弦の参。」
苛立たしげに続ける。
「上弦の六になれば共にあのお方に呼ばれることになる、俺に会いたいのなら精々励むことだ。」
「はい!」
,,猗窩座よ、鬼を作ったのか、良きことだ,,
「黙れ!」
,,よかったじゃないか猗窩座殿,,
「黙ってろ顔を吹き飛ばすぞ!」
,,序列を乱すな,,
,,貴様ら、静かにしていろ,,
「申し訳ございません。」
ああ、あのバカのニヤケヅラを吹き飛ばしてやりたい、他にやることがないのか、暇なのか?
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