先手

1 2025/06/15 14:33

血の匂いがしない、あの高さから落ちてだ。

人ならぬ者、だが自分とは根本的に違う、もっと不可解な何かだ。

「さっき、綺羅さんの蹴りを受けただろ。」

考えるべきは一つ。

「下がれ!」

子供達がかたまりになって後ろに下がり、次いで二人で一歩出る。

狭い境内では御社まで下がらせても三メートルもないが、それで足りる。

不可解の中で二つ、まずあれはこちらを舐めている。

ゆっくりと首を揺らしながら、ゆらりゆらりと石段を登ってきている。

それと‥

あいつが獣だということだ、快楽のために虐殺するんじゃない、腹を満たすために人を狙っている。

なら、子供では腹の足しにならない。

「やああ!」

ぶりをつけて跳躍し、敵の頭を‥

「ってぇなぁ、けど、折れてない。」

「らぁ!」

向きを変えて頬に蹴りを入れ、ガラ空きの胴に叩き込む。

「むう!?」

「みんなのことは、傷つけさせない。」

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アニメとゲーム2025/06/15 14:33:29 [通報] [非表示] フォローする
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1: モブ王 @plotzuki15 2025/06/15 14:34:06 通報 非表示

続くゥ!


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