仮面ライダービルド LOST 2章

2025/06/20 21:40

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「...誰なんだ...?あんた一体...」

戦兎とそう聞くと男は驚いたように言った

「は?お前何言ってんだよ。俺のこと忘れたとは言わせねぇぞ。」

「いや...本当にわからないんだ...」

「はぁ...?まぁいいや...ぶっ叩きゃあ思い出すかもなぁ!」

そう言うと男は戦兎に殴りかかってきた。

「はっ!?ちょっまって!」

「待つわけねぇだろォ!」

「やるしかないのか...!」

戦兎は2本のボトルを構える

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

『Are you ready?』

「変身!」

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!』

「どうだ!降参する気は少しは湧いたか?」

そう戦兎は挑発するが...

「はぁ?テメェがそう来るならこっちもやってやるよ。」

男の手にはゼリーらしきものが握られていた

「なんだ...?それは...」

「スクラッシュゼリーのこともわからねぇのか!?マジで忘れちまってんのか...なら尚更ぶん殴って思い出させねぇとなぁ!」

男はゼリーを巻いているベルトに装着する

『ロボットゼリー!』

男は発した

「変身...!」

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

男はゼリーに包まれ【仮面ライダーグリス】に変身した。

「なっ...!お前も変身できるのか!?」

「戦兎...お前と本気でやり合うのは久しぶりだなァ...!行くぞォォォ!!」

男は戦兎に殴りかかる。

「なっ!こいつ!強い!」

「当たり前だ!お前と何度修羅場くぐり抜けてきたと思ってんだよォォ!!」

男の戦闘力は高く、みるみる戦兎を圧倒していく。

「このままでは...まずい...!」

押されて仰け反った戦兎に男は言った

「終わりだ。」

『スクラップフィニッシュ!』

男の足にエネルギーが纏われ、戦兎に強力なキックを放つ。

「オラァァァァァ!!!」

「クソ!やるしかない!」

『Ready?Go!ボルテックフィニッシュ!』

戦兎も負けじとキックを放つ...が...

「強すぎる...」

「どォォォだァァァァァァ!!」

男は戦兎の攻撃を押しのけ、キックを命中させる。

「ぐわああああああああああああ!」

戦兎は吹き飛ばされ、変身が解ける。

「どうやら本当に忘れちまってるらしいな。本来のお前はこんなもんじゃねぇ。」

「本来の...俺...?」

「教えてやる...お前がどういう人間だったかを...」

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「...ってところだな」

「...あまり良く思ってなかったってコト?」

「はぁ!?どこ聞いたらそうなんだよバカ!」

どうやら彼の名は猿渡一海と言い、過去に戦兎と共に戦った仲らしい。今の戦兎にとっては、見に覚えのないことだろうが。

「で、昔の俺と一緒に戦っていたのは、アンタだけなのか?」

「いや、他にも二人いる。てか万丈のことも覚えてねぇんだな...」

「万丈...」

何故かその名は心に引っかかった。戦兎は忘れてはいけないことを忘れているような気がした。

「で、その万丈ともう一人は?」

「氷室幻徳。まぁ、ヒゲだな。」

「ヒ、ヒゲ...」

「まぁ、俺はなんもわかんねぇままこの世界にいた。ハザードレベルも結構前の状態に戻っている。これからどうすれば良いのかなぁ...」

「お前が思うにこの世界ってなんだ...?」

「?見たこともねぇし良くわからねぇ変な世界だな」

「...とにかく、その二人も探せば、なにか手がかりが掴めるかもしれない...」

「?どういうことだ?」

「アンタから万丈って名前を聞いたとき、記憶の中に何かが引っかかった。明確には思い出せないが、きっと何かある。万丈本人に会えなくても、その氷室幻徳って人から情報などを聞ければ、記憶をこじ開ける助けになるかもしれない。」

「お、おお...よくわからんが、ヒゲと筋肉バカを探せば良いんだな。俺も行ってやるよ。」

「...良いのか?」

「馬鹿いうな。お前とは仲間だったし、このままじっとしててもなんの進展もねぇしな。」

「...ありがとう。」

戦兎に猿渡一海という心強い仲間が増え、旧友を探す旅が始まった。

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