アニメ『Fate/Apocrypha』はおもしろい?つまらない?
獅子劫界離とモードレッドのコンビが登場するシーンは面白かったと思う。
アキレウスとケイローン先生の絡みもまあまあ。
でもジークが全部ぶっこわした。
絵柄が好きじゃない
モーさんとジークフリートのダブル宝具攻撃がダサくてみるの耐えられなかった
作画がちょこちょこだるい
個人的にはモーさんが可愛かったのでそれだけで神アニメと化した(推し補正)。でも鯖多すぎて掘り下げがやりきれなかったイメージ。獅子GOさん主人公の方が良かったのでは
アニメとしては不完全だったのかもしれないけど、話自体は面白かったです。サーヴァントそれぞれに物語があるので、もう少しどこか一つの筋に絞って展開していったらより面白いんじゃないかなと思いました!
聖杯大戦としては下の下ではないだろうか。視聴者が求めたのはおそらくSNやZeroの拡大版としての大戦であり、赤は指揮系統一本化、黒は内部分裂、要である主人公は何故か自我が芽生えてサーヴァントから力恵んでもらって主力になってご都合に守られた人造生物……では間違いなくないだろう。正直ジーク回りは設定や展開的にご都合主義の色が極めて強く、それを裏付けるだけの説得力もない。
また、人類のあり方的な問答でホムンクルスで一年生きていないジークと過去の存在でしかないジャンヌあたりを主軸にしたこともいただけない。ジークに至ってはお前人間の何を知ってるんだという話であり、そこはせめて科学も魔術も見た上で人生を歩んできたカウレス等を主軸にすべきだっただろう。それなら「誰もが老害になっていく」「お前のあり方ももっと過去の存在からすれば温いとされるもの」「それでも人は進歩を続けるものであり、その歩みを信じて託し、見守ることが大切」というような問答もできたはずである。そもそも「魂だけで不老不死の存在にすることで救済する」とする四郎の反証は「一部の超人が一瞬で、我欲で世界を変えるのではなく、少しずつ、しかし確実に進んで行ける人類を認め、自分の思いを託して繋げていけばいい」になるはずであり、その点でアポクリファはなんの応えも出せていないのが問題に思える。
さらに、キャラの成長としても無駄があまりにも多すぎる。ゴルドルフの成長はジークフリートの従属、対立、共闘の流れで達成する方が自然である。というより、全体的に現世組の成長が薄すぎる。この原因はジークを活躍させるという目的のために展開を作ったことと推定され、やや唐突なジークとジャンヌの恋愛も合わせて展開的には害しかなしていないように見える。
結論としては、やりたいことと求められたことの需要と供給のズレと、執筆者のしたかったことと設定、プロット単体から考えられる自然な方向性、話の王道との方向性のズレがあり、この二つのズレによって作品としての完成度を著しく落としているように見受けられる。総じて着地点から逆算した場合の素材の選択と、素材から考えた場合の調理を間違えていると言わざるをえない。よって、最終的な評価は駄作に近い凡作とする。
ほぼ全話視聴
ゲームは知らん
原作も知らん
漫画も知らん
他作品も知らん
初めて見た
端的に、低俗衒学性の木っ端蒐集譚
ゲームはやらんのでその喜びは知らんが、たぶんやってる人にはスピンオフものアニメとしてそれなりに楽しめるんだろう、とは思う
基本、ゲーム販促ものだろうから過度な期待はしていなかったが、一通り見てプリコネ見た後と同じ感覚を抱く
一見さんお断り、初心者置いてけぼり、世界観事前学習前提、着いて来れない者は無視、大学の講義みたいなものかと
それとペダンチズムの自負も通底
基本的に、神話、伝承、史実における英雄、外道、文化人などのエピソードの欠片を仄めかすように散りばめて、でも多くは語らず、「この暗喩が知りたきゃ自分で調べな」的な乱暴な作りなので、セリフの片々も漏らさず理解しようとするとひどく疲れる作品
この点、平家物語における、何も言及されないけれど何かはあるんだろうな、という、少し違和感のある描写で各キャストのエピソードを表した場面を散りばめた演出と近似している印象
ただ、平家はそれひとつで完結した作品であり概ね史実に沿っていて国と時代が指定されているからまだ意図を掴みやすいが、こちらは国も時代も生業もてんでバラバラ、しかも荒唐無稽な神話、伝承も絡んでくるので、とにかく下調べに疲弊する
サーヴァントのエピソードを一通り紹介し終える1クール目の中盤辺りまではかなりしんどい
が、その後の肝心のオリジナルストーリーがメインとなると途端に陳腐化する
あれだけ期待させるような勿体ぶった前フリしといて、いざ箱を開けたらこの程度?という肩透かしの異能力脳筋バトル連綿のテンプレ三昧
画角や効果音、スピード感、爆発、爆風、衝撃波などの演出はアニメーションじゃないと出来ん表現だよなぁ、と面白味を感じるところもあったが、肝心のプロットがイチャコラだったので無駄なオーバースペックだったな、という感想
劇伴も、こんな陳腐な話にこれでもかの仰々しい管弦楽
これに限ったことでなく、基本的に今の日本アニメは浅薄なプロットという最大の瑕疵が前提としてあって、そこにCGの発展もあってほぼ見るに堪えないということも無くなった作画と、金をかけた贅沢な劇伴とで、その枢要の欠落を補完してなんとか体裁を保っている、というのがデフォかと思うが、これもその典型だった
何年も前の作品にコメントが二つも付く事に少し驚いた
コメントされれば🏠に出るのもある程度あるんだろうけど 俺もそこから来たし
ここを読むに、ゲームや他作品ではそれなりの筋書ではあるんだろうとは感じた
それぞれの世界、時代、場所で生き急いだサーヴァントが、己の正義に殉じて喪失したものを掴むために切り結ぶストーリーが、それぞれのキャストの掘り下げもあって機能してるのかもな、と
まぁ知らんけど
とりあえずapocryphaに関しては、総キャラのジーク神輿担ぎで無理やりのスターダムへの押し上げがやや性急で、そうすか…としか
そもそもアストルフォの単なる気まぐれ、捨て犬を拾うみたいな話がインフレして、ルーラージャンヌも頭でなく子宮で考えての勇み足の連続
神話、叙事詩のカオス出身者だらけのバトルロワイヤルで、プラトニックな2人の書生論にも満たないKANの歌みたいなものが最後に勝つというお花畑みたいな大団円
とにかく設定も世界観も曖昧で、魔法でも何でもあり、空も飛ぶしエネルギー体も放出、物理法則クソ喰らえの厨二病のチラ裏をシンプルに塩で食わされてるかのようなゲテモノダイレクトテイスティングの強要
オールスター総出ゲームの販促だからしゃーないか
自分もファミコンジャンプ楽しんだクチだから人のこと言えんよな
スパロボ的に楽しむものなんだろうとは思う
気になったのは何故かアタランテフォーカスの回の作画が雑だったこと
不案内なので詳しくは解らんが、全編通して確かにキャラの動きにはダイナミズムがあって悪くなかったけど、作画枚数としては少ないように感じていた
けっこう雑で、この動き成り立ってんのか?というのがちょくちょくあった
それがアリタリアの魔物化の回に殊更顕著だった印象
そもそもアリタリアの、薄幸な子供を慈しむ動機が無理矢理すぎて見ていて興醒め
神話上は確かに捨て子だから無理に話作ったんだろうが
一応wiki一通り読んだら、ジャックザリッパーの呪いがアリタリアに残っていたというのがその理由みたいだけど、そんなのアニメで端折っとるし
他にも原作の端折りが幾つかあり、理解しにくいのも評価低い原因
早見沙織はけっこう喉に負担かけてたように聞こえたので、この糞プロットじゃやり損
あと個人的にこれは、沢城みゆきのはっちゃけ演技を楽しむものかな、と思った
それと稲田徹とのやりとり
きっぷのいいこの2人が、気取った作風のガス抜きで心地良かったので
ジャンヌは情実裁定者に成り下がっていたので誰がやっても評価されにくいかと思うが、それ抜きでも坂本真綾のややもたつくような独特の言い回しに、うーん感
英仏戦争の仏側立役者に使うのも皮肉だけど、厳格でピューリタニカルな処女性のキャストとしてはややキレが無くて、本渡楓あたりの方が上手くこなせた気がする
声の個性としてのブランド力があるから坂本真綾なんだろうけど
もちろんお芝居も上手い方だけど、特に腹に一物あるヒール役なんかは
とにかく、長い時間の風雪に耐えて残ってきた、世界中の神話、叙事詩、伝承、史実に残る、良くも悪くも忘却されなかったブランド力のある連中の逸話をつまみ食いして、それらの権威性の威を借り、オリジナルストーリーの凡百性にあたかも権威があるかのようにカモフラージュする、マツコデラックスみたいな姑息なありようがこの作品の構成なので、どうやっても高い評価には繋がらないのが厳然たる事実
原作連中の、ボク達頑張ってお勉強してます感が幼い壁訴訟として虚しく響くだけ
既存の権威的設定に頼らないメイドインアビスと対極の構成
あれはあれで確かに幾らでもケチを付けられるのは確かだけど、それでも次回を気にさせる訴求力があったのは事実
音楽に力入れてたのもあるが
こっちはそもそも話がつまらん
次回もどうでもいい
一応見とくか程度
音楽も、劇伴は可もなく不可もなくだが、OP、EDは既存パラダイムに安住し切った新しさへの志向が皆無の楽曲
加えて萌え豚向けのブヒらせ演出の打算まみれ
パッケージとして雑で魅力がない
調べ学習の端緒としてはいいかもしれんが、作品のクオリティとしては駄作との評価は免れない